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FW鈴木武蔵がさすがの2発!! アウェー連戦控える札幌、昇格組・横浜FC破って今季初白星

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2ゴールの北海道コンサドーレ札幌FW鈴木武蔵

[7.4 J1第2節 横浜FC1-2札幌 ニッパツ]

 J1リーグは4日、132日ぶりに再開を迎え、第2節を各地で行った。ニッパツ三ツ沢球技場では横浜FC北海道コンサドーレ札幌が対戦し、札幌が2-1で今季初勝利。中断前の開幕節でも得点を挙げていたFW鈴木武蔵が2ゴールを記録し、得点王獲得に向けて好スタートを切った。

 ホームの横浜FCは13年ぶりに迎えたJ1でのホームゲーム。2月23日のJ1開幕節神戸戦(△1-1)から先発6人を入れ替え、システムを3-3-2-2に変更した。DF小林友希(←神戸)、DF星キョーワァン(←駒澤大)の新加入2選手が揃って初先発。またプロ10年目のMF佐藤謙介、18歳のFW斉藤光毅はこれがJ1デビューとなった。

 対する札幌は6月22日から千葉県内のJFA夢フィールドで調整を続けており、約1か月にわたるアウェー4連戦の初戦。中断中にGKク・ソンユンが兵役のため移籍したこともあり、2月22日のJ1開幕節柏戦(●2-4)から先発2人を入れ替え、GK菅野孝憲とMF深井一希が先発出場を果たした。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合は無観客で行われ、横浜FCのリモート応援が場内に鳴り響く中、前半3分にさっそくスコアが動いた。札幌はFWジェイのポストプレーからMFチャナティップが左サイドを駆け上がると、グラウンダーでのクロスを配給。これに合わせた鈴木のダイレクトシュートは一度は小林に阻まれたが、跳ね返りを拾った鈴木が左足で押し込んだ。

 それでも前半16分、横浜FCは佐藤が前線にクサビのパスを送り込むと、FW一美和成が寄せてきたDF宮澤裕樹とDF福森晃斗を巧みなターンでかわし、フリーでゴール前に侵入。最後はフェイントで菅野の飛び込みを誘ってシュートコースを空け、無人のゴールに左足で流し込んだ。G大阪から期限付き移籍中の一美はこれがJ1初ゴールとなった。

 前半23分ごろには1分間の飲水タイムが取られ、選手たちは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため個人ボトルからの給水を実施。札幌の選手たちは水を入れた容器を使って手を冷やす工夫もしていた。横浜FCは27分、敵陣でのボール奪取から厚みのある攻撃をしかけ、一美がゴール左斜め前からシュートを狙ったが、惜しくも左へと外れた。

 主導権を握る横浜FCは前半38分、中盤で縦パスを受けた斉藤が身体を揺らしながらのドリブルでペナルティエリア際まで攻め込み、左足で狙ったが菅野がパンチングで阻止。その後も横浜FCが落ち着いたビルドアップからの縦パスでチャンスをつくって¥た一方、札幌はなかなかアタッキングサードにボールを持ち込めないままハーフタイムを迎えた。

 ところが後半は一転、札幌がペースを取り戻した。横浜FCの前線から来る守備に対し、落ち着いてビルドアップを続けると、8分、鈴木のポストプレーからチャナティップが前を向き、右のハーフスペースへのスルーパスを供給。これに抜け出した鈴木がDF田代真一を振り切って右足シュートを放ち、GK六反勇治の脇下を抜けたボールがネットに突き刺さった。

 再びリードした札幌は後半13分、深井に代わって大阪体育大から新加入のMF田中駿汰を投入。田中はこれがJ1デビューとなった。横浜FCは20分、一気に3枚替え。一美、MF志知孝明、DFマギーニョを下げ、DF武田英二郎、MF中山克広、FW皆川佑介を起用した。後半も23分過ぎに飲水タイムが設けられた。

 札幌は後半28分、MF荒野拓馬に代わって筑波大出身のMF高嶺朋樹を入れ、こちらもJ1初出場。横浜FCは29分、安定したプレーを見せていたMF瀬古樹を下げ、MF松井大輔を投入した。41分、横浜FCはゴール左斜め前からのFKを斉藤が直接狙うもわずかに枠外。その後もMF中村俊輔を起用して同点の機会をうかがったが、最後に3選手を一挙に投入した札幌が最後までリードを守り切り、今季初白星を手にした。

(取材・文 竹内達也)
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