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アジア突破目指すU-19日本代表候補が13人で20年初練習。「高円宮記念JFA夢フィールド」で初の“代表活動”スタート

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U-19日本代表候補合宿がスタート。選手・スタッフは練習前に「肘タッチ」で挨拶

「高円宮記念JFA夢フィールド」で初となる年代別日本代表候補合宿がスタートした。21年U-20ワールドカップを目指すU-19日本代表候補が11日、主に日本代表のトレーニング拠点として、 また、指導者・審判養成などを行う拠点として建設された「高円宮記念JFA夢フィールド」(千葉県千葉市美浜区)で5日間の強化合宿をスタート。約1時間のトレーニングでパス&コントロールや4対2のボール回しなどを行った。

 この日は合流した13選手がPCR検査を受けたほか、新型コロナウイルスの感染予防対策を行った上でグラウンドへ。選手たちは影山雅永監督やコーチングスタッフと「肘タッチ」で挨拶し、普段よりも距離を取った円陣で指揮官からのメッセージを受けた。

 影山監督は「この夢フィールドで、代表チームでキャンプするのは我々が最初で、今日がその初日なので、今日はその雰囲気も含めて代表チームに来て嬉しいんだという気持ちを出して欲しい」「このコロナ禍の中で色々な人のご協力の下でキャンプをスタートできているということを感謝して欲しい」、そして事前に共有していた細かな“心得”に沿った上で「質にこだわって今日からやっていくからね」と選手たちに求めてトレーニングを行った。

 コロナ禍の影響を受け、U-19日本代表候補にとって、これが20年初のトレーニング。U-20ワールドカップへの出場権を懸けたAFC U-19選手権(10月、ウズベキスタン)まであと3か月強でようやく活動が始まった。MF武田英寿(浦和)は「まずは今回このような大変な中で環境を作って下さった感謝という気持ちで来ました」と語り、影山監督は「無事にキャンプがスタートすることをホッとするとともに嬉しく思っていて、でも半分も集まっていないのでまだまだこれからだなという気がしています」と引き締める。

 合宿は15日までの5日間。招集された30名の中には連戦を戦ってから合流する選手もいれば、試合から遠ざかっている選手もおり、コンディションはバラバラだ。それでも、それぞれが今できることをやるだけ。影山監督は「怪我のないように。でも高めるところは高める。そんなトレーニングキャンプになるかなと思っています」と見据えた。

 昨年、U-17日本代表の主将を務めたDF半田陸(山形)は「高円宮記念JFA夢フィールド」でトレーニングしたことで代表定着への思いを新たにしていた。「まず外から見た時、とてもきれいな建物で中に入ってからも代表のマークがあったり、綺麗でこういう素晴らしい環境でやれることに感謝しています。でも、代表に入らないとこの施設でもやれないと思うので、入り続けてこの施設をいっぱい使えるようにしたいです」。アジアの戦いの前に、まずはチーム内での競争を勝ち抜くこと。代表活動ができることに喜びと感謝の念を感じながら、それぞれが全力でアピールし、チーム力を向上させて合宿を終える。
 
(取材・文 吉田太郎)

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