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U-17代表で主将務めたDF半田陸はU-20W杯出場権獲得へ集中。実力証明しながら「悔しい形」で終わった世界へ再び

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U-19日本代表候補DF半田陸はアジアを突破し、再び世界へ

 U-17日本代表のキャプテンを務めたDFが、2度目の世界大会出場へ向けて走り出している。

 11日に高円宮記念JFA夢フィールドで合宿を開始したU-19日本代表候補の今年の目標は、10月に開幕するAFC U-19選手権ウズベキスタン2020で上位に入り、FIFA U-20ワールドカップインドネシア2021への出場権(4枠)を獲得することだ。

 U-19日本代表の影山雅永監督が今月10日のオンラインブリーフィングで「U-20ワールドカップに必ず出るんだと。そういう強い気持ちを持って準備していくことが大事になってくるかと思います」と語ったように、新型コロナウイルスの影響で準備期間が少ない中、世界切符獲得への強い気持ちを持ってチーム力を高め、個々もレベルアップをすることが重要となる。

 DF半田陸(山形)は「U-20ワールドカップに必ず出るんだ」という気持ちを強く持つプレーヤーの一人だ。昨年のU-17ワールドカップでは、U-17日本代表(02ジャパン)のキャプテンとしてチームを統率。DFとしての力も大いに発揮した半田は、欧州王者のオランダ、アメリカ、セネガルをいずれも無失点に封じて"死の組"グループDを首位突破する立て役者となった。

 だが、日本は決勝トーナメント1回戦でメキシコに0-2で敗戦。それまで際立つ存在感を示していた半田は、負傷のためにメキシコ戦を欠場していた。彼の心のなかにはその悔しさが残っている。

 半田は11日のU-19日本代表候補合宿初日終了後にオンラインで取材対応。「U-17のワールドカップはああいう悔しい形で(メキシコ戦に)自分も出れずに終わってしまったので、U-20に出るためにU-19の最終予選を突破しなければいけませんし、それに選ばれるために今回の合宿から自分の持っているものを全部出してアピールしていきたいです」と力を込めた。

 昨年、高校生ながら山形トップチームでJ2の5試合に出場。CBだけでなく、SBとしての力も国際試合で発揮してきた半田は、「自分は1対1の強さやスピードがあって、カバーリングだったり、対応だったりは他の人には負けないので、そういうところを出してチームのプラスにしていきたい」。今後、U-19日本代表にプラスアルファをもたらし、国際大会で実力が“世界レベル”であることを再び証明することが期待される。

 今回のU-19日本代表候補合宿には、半田とともにU-17ワールドカップを戦った選手が計9人選出されている。昨年、U-18日本代表としてAFC U-19選手権予選を戦った01年生まれの選手たちとU-17ワールドカップ組の早期の融合も求められる中、再び世界を目指す半田がいち早く信頼を勝ち取り、U-19日本代表にとって欠かせない存在となる。

(取材・文 吉田太郎)

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