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柏が10億円超の赤字もJリーグ「攻めの予算。特に想定外ではない」19年度単年赤字は合計23クラブ

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 Jリーグは30日、19年度クラブ経営情報の開示を行った。5月の先行発表に加え、3月決算の4クラブ(柏レイソル、Y.S.C.C.横浜、湘南ベルマーレ、ジュビロ磐田)、新型コロナウイルスの影響で決算の確定が延期となった6クラブ(水戸ホーリーホック、栃木SC、東京ヴェルディ、横浜FC、SC相模原、レノファ山口FC)を加えた全55クラブの情報が明らかになった。

 19クラブの赤字が発表になっていたが、加えてジュビロ磐田水戸ホーリーホック柏レイソルSC相模原の4クラブの単年赤字が判明。中でも柏の当期純損失(赤字)は10億1300万円だった。また相模原は2期連続。債務超過のクラブは5年連続でなかった。

 しかしJリーグは「赤字イコール経営が上手くいっていないというわけではない」ということを改めて強調する。スポーツクラブにおいて積極的な先行投資などは評価されるべきでもあることから、村山勉クラブライセンスマネージャーも「攻めの予算を組んだ結果、19年度に関しては赤字。特に想定外ではないと認識している」と話した。

 営業収益は55クラブ合計で史上最高の1325億円を計上。9年連続増収とリーグ全体では大きな成長を続けている。しかし今季は新型コロナウイルスの蔓延により、この急成長にブレーキがかけなければいけないことは避けられない状況となっている。

 Jリーグも新型コロナウイルスの影響を認めれば特例措置を取ることを決めており、各クラブとは「ワーストのシナリオ」を想定した上で話し合いを続けているという。
 
■19年度純利益
▽J1
札幌(▲1億4900万円)
仙台(▲4億2800万円)
鹿島(300万円)
浦和(8200万円)
FC東京(5000万円)
川崎F(5億6200万円)
横浜FM(2000万円)
湘南(400万円)
松本(3300万円)
清水(200万円)
磐田(▲2億6000万円)
名古屋(▲1億6800万円)
G大阪(9900万円)
C大阪(▲2億8300万円)
神戸(2億4300万円)
広島(2200万円)
鳥栖(▲20億1400万円)
大分(1億3200万円)
J1合計:▲18億700万円

▽J2
山形(500万円)
水戸(▲2100万円)
栃木(1100万円)
大宮(0)
千葉(500万円)
柏(▲10億1300万円)
東京V(100万円)
町田(700万円)
横浜FC(0)
甲府(▲500万円)
新潟(1億7000万円)
金沢(200万円)
岐阜(▲7000万円)
京都(▲2400万円)
岡山(100万円)
山口(700万円)
徳島(8700万円)
愛媛(▲7500万円)
福岡(▲1億700万円)
長崎(5600万円)
鹿児島(300万円)
琉球(▲3400万円)
J2合計:▲9億9400万円

▽J3
八戸(600万円)
岩手(▲4900万円)
秋田(▲800万円)
福島(▲3500万円)
群馬(2500万円)
YS横浜(100万円)
相模原(▲800万円)
長野(▲2800万円)
富山(▲2600万円)
藤枝(▲8300万円)
沼津(200万円)
鳥取(▲4200万円)
讃岐(▲2400万円)
北九州(2200万円)
熊本(2700万円)
J3合計:▲2億2000万円

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