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[MOM3172]旭川実MF村口幹汰(3年)_「走り負けない」力駆使し、相手の急所狙い続けるボランチ

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後半、旭川実高MF村口幹汰が左足シュートを打ち込む

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.2 和倉ユース大会予選リーグ 旭川実高 2-1 桐蔭学園高 和倉多目的G(Aコート)]

 本人は「ミスが多かったです」「まだまだです」と全く納得していない様子だった。それでも、旭川実高のMF村口幹汰(3年)は相手にとって嫌な動きを繰り返し、“危険な”選手に。強豪対決で存在感を示した。

 旭川実がGKからビルドアップする中、精力的な動きで組み立てに参加。新型コロナウイルス感染拡大による活動休止中、地元の網走郡美幌町で走り込みを行っていたというMFは、自信を持っている「走り負けないところ」を発揮していた。

「自分は相手の嫌なポジションでボールを受けるのが得意な選手なので、それを続けていきたいです」という村口は、相手にとって嫌なポジションへ動いてボールを引き出し、アタッカー陣をサポート。そしてチャンスと見るやスプリントしてゴールへ迫った。立ち上がり2分には前線を追い越す形でPAへ飛び出して右足シュート。後半も攻め上がりから左足ミドルを打ち込んでいた。

 昨年からのレギュラーだが、当時はボールを受ける部分で怖さもあったという。だが、今年は自信を持ってボールにかかわることができている。この日は「チャンスでミスにしていた場面があったので、そこをもうちょっと落ち着いて周りを見てチャンスに変えられればなと思いました」と語るなど反省点の多い試合に。それでも、相手のパスコースを制限し、鋭い動きでセカンドボールを回収していた守備含めて本人の自己評価以上のプレーをしていた印象だ。

 憧れの存在にMF久保建英(マジョルカ)の名を挙げ、その理由について「足元もあるし、相手の嫌なところにも入るし。DFとの駆け引きを見ています」と説明する。より相手にとって嫌なプレーを増やして、味方のチャンスの数を増やすこと。そして、「走り負けない」MFは、攻守両面で目標の選手権予選優勝、全国上位進出の力となる。

(取材・文 吉田太郎)
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