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健大高崎MF塩澤琉斗が大学トライアルで2発!地元インハイ中止も「残されたチャンス」で猛アピール

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4本目6分、ピンクチームのはMF塩澤琉斗(健大高崎高)がこの日2点目のゴールを喜ぶ

 名門・前橋育英高や桐生一高、前橋商高という強豪校からも主力選手や将来性豊かな選手たちが「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」群馬県会場に参加。才能たちがそれぞれの良さを見せ合う中、最も結果を残したのは全国的に無名のMF塩澤琉斗(健大高崎高)だった。

 25分×4本行われた紅白戦の2本目3分、右サイドを突破したMF石井滉人(前橋育英高)がクロス。これをファーサイドから頭でゴールへ押し込んだ。これが、群馬会場でのファーストゴール。塩澤は「サイドに結構上手い選手がいたので、ドリブルで突破して来るのは分かっていました。あとは中入って自分が決めるだけだなと。あの角度からは結構得意でジャンプ力も結構自信があります。チーム内でも決定力がある方なので、決められて良かった」と微笑んだ。
 
 塩澤はさらに4本目にも左サイドからSB松尾琉雅(桐生一高)が上げ切ったクロスを中央で合わせて2点目のゴール。2本目は左SH、4本目は右SHでプレーした塩澤だが、ゴール前に入り込んで合わせるのは“得意の形”なのだという。見事な2ゴールで大学や、Jクラブのスカウトたちに猛アピールした。

 塩澤は今回、「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」に参加した理由について、「レベルが高いところで将来やりたいと思っていて、大学で経験を積んでゆくゆくはプロになりたい。(今回は)群馬の上手い子が集まるから、自分の経験にもなれば良いと思って参加しました」と説明する。

 今年は地元・群馬開催のインターハイが中止。昨年のインターハイ群馬県予選、選手権群馬県予選でいずれも準優勝の健大高崎にとって、2枠あるインターハイへの出場は大きなチャンスだった。ただし、塩澤は「それはしょうがないので。だから、残されたチャンスで自分を表現できるように頑張りました」。今回、自分自身が懸けた舞台でチャンスをモノにした。

 大学関係者は高評価。それでも、満足感はない。「結果を出そうと思って、結果は出たんですけれども、ドリブルで打開する力を出して、アシストもしたかった」。この結果で気を緩めるのではなく、「選手権出場」でさらに名を売る考え。選手権予選6連覇中の前橋育英などに「絶対に勝つ」という思いを持って準備し、「自分が点を取ってチームを全国に導きたい」という目標を達成して、評価してくれた大学へ進む。

(取材・文 吉田太郎)
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