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[和倉ユース]履正社の湘南内定MF平岡大陽は実力表現した一方で課題も。焦らず求めているレベルへ

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履正社高の湘南内定MF平岡大陽

[8.2 和倉ユース大会予選リーグ 青森山田高 2-1 履正社高 和倉多目的G(Aコート)]
 
「いつも和倉に来て思うのは、やれるんですけれど勝てていない。大会だったら終わってしまう。惜しいで終わったらダメ」

 湘南内定のボランチ、履正社高MF平岡大陽(3年)は、試合開始から引かずに戦うメンタリティーと勝ち切る強さを身につける必要性を口にしていた。昨季のプレミアリーグ王者・青森山田高との注目カード。平岡は「僕自身はファーストプレーからできたんですけれども、チームとして引けてしまった」と分析する。

 履正社は前半5分にFKから先制点を決められると、直後にも自陣で競り負け、ミドルシュートを決められてしまう。失点してからは相手の強烈なプレッシャーの中でもボールを繋ぎ、球際でも対抗。後半に好調なMF井谷洸一郎(3年)のPKで1点差とした。

 チームとしての力があるところを示したが、序盤の2失点が響いて1-2で敗戦。失点してからギアを上げるのではなく、強豪相手でも試合開始から100%の力を発揮できるようにならなければならない。また、平岡は「(青森山田と)集中力や最後の詰めで差がある」と感じ、その差をチームで埋めていく考えだ。

 平岡は自身のプレーについて、「身体もだんだん大きくなってきて、1対1の勝負とか行けていた」と手応え。中盤でボールを奪い切り、正確に味方へ繋ぐなど、攻守の中心となっていた。ただし、体力面については課題を実感。前に出ることはできていたが、そこからボランチの位置まで戻る動きがまだ求めているレベルに達していないようだ。

「行った分、帰りがおろそかになっている。そこがダメだと思う。夏頑張らないと。もっと走れたら全部できると思う」。繰り返し動き続け、最後まで集中力を切らさずに戦うこと。ただし、課題ばかりに目を向けるのではなく、今まで続けてきたことをしっかりと重ねて行く考えだ。「『やらな、やらな』と思って焦りすぎてもいけない。今までやってきたことをやりつつ、今まで通りにやっていけば行けると思う」。個人、チームとして一つ一つ地道に取り組みを続け、求めているレベルに到達する。

(取材・文 吉田太郎)
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