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オルンガをゼロ封した広島DF荒木、課題は「はじめと終わりの集中力」

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得点王と見ごたえのあるマッチアップを繰り広げた荒木隼人

[9.19 J1第17節 柏1-1広島 三協F柏]

 前半9分、MF柏好文がMF浅野雄也とのワンツーで左サイドを崩す。柏好文のクロスはFWドウグラス・ヴィエイラの頭にピタリと合った。「どういうボールがいいと聞かれて、動きながら相手の前でさわれるボールがいい」。そう柏好文と試合前に話していたドウグラス・ヴィエイラへ要望どおりのボールが届くと、柏レイソルのDFの寄せをものともせず、ヘディングシュートを叩き込む。サンフレッチェ広島はチーム最初のシュートをゴールに結びつけた。

 しかし、前半アディショナルタイムにDF北爪健吾に同点弾を許してしまう。シュート数は14対5と柏に圧倒されたが、FWオルンガのシュートはDF荒木隼人が、FW呉屋大翔のシュートは柏好文がゴールライン上でクリア。GK林卓人、GKキム・スンギュの両守護神の活躍もあり90分を通じて互いに2点目を奪えそうな場面は少なくなかった。「勝ち点3、勝ち点1、勝ち点0、すべての可能性があったゲーム。選手が持てる力を出してくれた」と城福浩監督は選手を労ったが、チーム全体で柏戦への意気込みは強かったという。

「今節に懸ける思いは、前回の負けを払拭する意味でも勝ち点3を絶対にとりたいと柏まで来た」と指揮官。広島は前節、首位・川崎Fに1-5で大敗を喫し、「5失点でチームとしてくやしい結果に終わってしまった」(荒木)。柏戦にあたっては「自分たちがやってきたことの守備のところを確認した」と荒木はいう。

 柏がミラーゲームを仕掛けたことで「オルンガに入ったら荒木とのマンマークに」(城福監督)なった。15戦16発と驚異的なペースでゴールを量産するオルンガに対して、これまでの映像から「ターンを警戒していた」と対峙した荒木は明かし、7本のシュートは許すもノーゴールに抑えた。

 それでも、川崎F戦では後半開始6分で3失点を許し、柏戦でも前半アディショナルタイムに失点したことを課題に挙げ、「はじめと終わりの集中力は高めていなかければいけないと思っています」と荒木は次節からの後半戦に意識を向けていた。

(取材・文 奥山典幸)
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