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アウクスブルク戦力外FW、夢はタイでのプレー「航空券と住まいを提供してもらえればいい」

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 アウクスブルクに所属するドイツ人FWユリアン・シーバーは、アジアでプレーする夢が叶うのだろうか。

 現在31歳の元U-21代表FWのシーバーは、アウクスブルクとは2021年夏までの契約を残すもハイコ・ヘアリヒ監督から戦力外を言い渡され、今シーズンのトップチームでの出場の可能性がほぼ「ゼロ」に。ドイツ誌『キッカー』のインタビューでは、一定程度の覚悟を持っていたが実際に今夏ドレッシングルームのロッカーが空けられ、自身の背番号もほかのメンバーに与えられたことを知ったときの心境を「呆然、失望、怒り」が混じり合った気持ちを覚えたと明かしている。

 同選手は、2018年夏に加入したアウクスブルクでは「調子が上がらなかったのは残念ながら否定できない。僕は契約を1年残す年齢も高い方の選手だし、スカッドの整理が進められることも知っていた。だから、僕がその対象になることは考えられたんだ」と認めつつ、「競技面に限った決断としては受け入れられるが、人としては問題を起こしたことがないので辛いよ」と受け止め切れていない様子を示した。

 また、シーバー曰くブンデスリーガ2部からのオファーがいくつか届いていたが、それらは実現しなかったとのこと。今後のキャリアについては「依然として一度アジアでプレーする些細な夢がある。長い間ではなく、数カ月間のことだ」と明かすと、「タイの移籍ウィンドウは1月の半ばに閉じて、シーズンは4月の上旬に終わる。3カ月半ほど過ごせる。何か勝ち取るために、シーズンをそこで終えたい。そうすれば、新しい国で経験を集めるという人生の一つの目標を達成できる」とも続けた。

 タイ行きを具体的に考えているようだ。「旅行でアジア、特にタイをよく知ることができ、バンコクは僕のお気に入りの街だ。ラーチャブリーFCのキャプテンを務めるドイツとタイのハーフのフィリップ・ロラーは僕の親友。最後にタイでバケーションを過ごしたとき、現地での設備などを見学させてもらったよ」と語る同選手は「ヘルタ・ベルリンで一緒にプレーしたハジメ・ホソガイ(細貝萌)にも連絡している。彼はバンコク・ユナイテッドでプレーしているんだ」とも明かしている。

 なお、アウクスブルクのほかシュツットガルト、ニュルンベルク、ドルトムント、ヘルタでプレーしてきたFWは、タイのクラブでプレーする条件について「もはやお金ではなく、自分の気持ちの話だ」と言及。「往復の航空券と住まいとしての小さな家を提供してもらえればいい」と“逆オファー”を口にした。

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