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[MOM3316]流通経済大柏MF小西脩斗(1年)_得点力向上の高速MF、ファーストタッチが先制FK弾

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流通経済大柏高MF小西脩斗は2得点の活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.22関東Rookie League第9節 矢板中央高 1-4 流通経済大柏高 時之栖裾野E2]

 ファーストタッチが直接FK弾だった。0-0の後半3分、流通経済大柏高はペナルティアーク付近でFKを獲得。すると、森山圭司コーチは急遽、怪我明けでベンチスタートのMF小西脩斗(1年)をピッチへ送り出した。

 小西は「森山さんが『FKの時には小西を出すから』と言っていて。その時が来たんですけれども、しっかりと森山さんの期待に応えようと思って、しかもその時0-0だったので、自分がチームを勝たせるという気持ちでFKを蹴りました。自分、FKが得意なので決まって良かったです」と微笑む。ルーキーリーグ全国大会出場のためには勝つしか無い状況。集中して蹴った右足FKがゴール左隅へ吸い込まれ、先制点となった。

 小西は最終節試合前まで7得点で得点ランキング首位。「縦への突破の時のスピード」に最も自信を持っているというサイドアタッカーは、これまで高速クロス含めてアシストの方が多かったという。

 だが、流経大柏進学後「点を獲るところも磨いてきた」小西は、左サイドからのカットインシュートなどから連発。この日は後半終了間際にも左中間からキックフェイントを交えて縦に仕掛け、そのまま左足シュートをゴールに叩き込んだ。

 リーグ最終日に計5ゴールを加えたFW菅江陸斗(桐光学園高)に逆転を許し、得点王獲得はならず。それでも勝利し、1年生全国大会出場を懸けたプレーオフ(23日、対帝京高)進出を素直に喜んだ。抜群のスピードを活かしたドリブルとパンチのあるキックは要注目。FWエデン・アザール(レアル・マドリー)のドリブル、得点力、身体の使い方が憧れという小西がプレーオフでも貴重なゴールを決めて、チームを全国へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
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