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[関東Rookie League]帝京三は優勝校苦しめるも逆転負け。FW藤浪「自分たちで高め合っていきたい」

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帝京三高は後半10分にMF栗原龍世(左)が先制ゴール。優勝校を苦しめた

[11.22関東Rookie League第9節 帝京三高 1-2 静岡学園高 フジスパーク]

 逆転負けしたものの、帝京三高は勝利への執念が十分に伝わってくるような70分間だった。無敗首位で、年代別日本代表2人を擁する静岡学園高相手に立ち上がりから前へ出る守備。静岡学園の技術の高さの前に徐々に押し込まれる時間が増えてしまったが、それでもゴール前で諦めずに身体を投げ出し続けていた。

 前半を0-0で折り返すと、後半10分には速攻から先制点を奪った。長身FW藤浪宏樹がDFを背負ってボールを収めると、ボールを奪いに来たDFの股間へ「一か八かあそこを通すしか無いと」ラストパス。右中間を一気に抜け出したMF栗原龍世が右足シュートを決めた。

 大型MF今井恵大やMF岡田耀太らも存在感ある動き。だが、細かなミスもあって同点に追いつかれると、後半27分に決勝点を奪われた。力があるところを見せた帝京三だったが、開幕2連勝後は7試合未勝利でAリーグ9位。主将の藤浪は「ここ6戦勝ち無しでこの最終節は何が何でも勝ってやるとみんなで話していて、やっぱり勝ちたかったですけれど、何か静学に劣るものがあったから逆転されてしまったんじゃないかと思います」と唇を噛んだ。

 だが、優勝校・静岡学園と最終戦を戦い、現状の差を確認できたことに対しては前向き。将来のプロ入りを目標に掲げる藤浪は「日々の練習で改善するところは改善して、良くするところはもっと自分たちで高め合っていきたい。アピールしてプロに行けるように頑張りたい」。個人の目標を達成するため、またチームとして来年、2年後に逆転するためにも優勝校以上の日々を過ごす。

(取材・文 吉田太郎)
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