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弱さ出た流経大柏はプレーオフで敗退。2年ぶりの“全国ルーキー”出場逃す

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流通経済大柏高の右サイドでチャンスメークしたSB大川佳風

[11.23 関東Rookie Leagueプレーオフ 流通経済大柏高 0-2 帝京高 時之栖裾野D]

 全国準優勝した18年以来2年ぶりのルーキーリーグ全国大会出場を目指した流通経済大柏高だが、プレーオフで敗退した。

 右サイドで突破力を示し、ロングスローでも帝京高を苦しめていた右SB大川佳風は「自分たちが勝手に相手に飲み込まれてミスから始まって、自分たちの弱さが出たかなと思います。自分たちがやってきたことが出せなかった」と振り返り、Aリーグで9得点を挙げて2位に貢献したMF小西脩斗も「自分たちの弱みがこの試合で出てしまった」と悔しがる。

 前半の入りが悪く、連係ミスから失点。それでも、上位リーグのAリーグ2位の流経大柏は大会規定によって引き分け以上でプレーオフ突破が決まる。守備面では危ないシーンで各選手が最後の一歩を踏み出して身体に当てるなど流経らしさを発揮していたが、一方でなかなか良い形で前に運ぶことができない。前半はやや後ろに重い戦いになってしまっていた。

 後半開始から小西を投入して反撃のギアを上げ、8分には大川からの斜めのパスを受けたCB荒井智士がDFを外して右足を振り抜く。シュートは枠を捉えたものの、帝京GK桑野瑠汐が横っ飛びでセーブ。逆に19分、相手に背後を突かれ、2点目を奪われてしまう。

 その後は小西やMF竹原伸がミドルレンジからシュートを狙ったほか、各選手がゴールへの執念を見せていたが、どこか空回り。帝京の守りも堅く、最後まで1点を奪うことができなかった。

 選手たちはこの悔しい敗戦を今後に繋げるだけだ。榎本雅大監督が抜群のスピードやパンチのあるキックを認める小西をはじめ、期待される選手が多い世代。小西は「2年後、自分たちの代では絶対に同じことを繰り返さないで、全国に行って全国制覇したいです」と誓い、大川は「プレミアメンバーにまず入って、そこから自分のストロングを出してスタメンに定着できるようにしたい」と誓った。全国出場を逃した悔しさも成長への力とする。

(取材・文 吉田太郎)
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