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[MOM3320]日大藤沢DF森重陽介(1年)_196cmの“二刀流”。前半CB、後半FWで決勝弾!

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日大藤沢高の196cmDF森重陽介は攻守両面で勝利に貢献した

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.22 関東Rookie League第9節 日大藤沢高 2-1 市立船橋高 時之栖裾野E]

 大器が守って、攻めての大活躍だ。日大藤沢高の196cmDF森重陽介(1年)はこの日、CBとして先発。前半、1失点こそしたものの、サイズの大きさや球際で強く行く部分を発揮し、同じく注目CBのアッパ勇輝(1年)とともに強敵・市立船橋高からゴールを守った。

 そして、後半開始からは「2週間前くらいから、やり始めていています」というFWへ。東京Vジュニアユース時代にFWとしてもプレーしていた森重は相手を背負ってキープし、味方の抜け出しなどを促した。

 1-1で迎えた後半31分には、自らのシュートで獲得したCKから決勝点を奪う。MF宗次柊磨(1年)のCKを「良いボールが来たのでGKの前に入って決めるだけでした」。歓喜をもたらした森重は、その後最終ラインに戻って試合を締めた。

 この日は“二刀流”での活躍。高校進学後はCBとして力を磨いてきたが、コーチ陣は性格面含めてFWとしての可能性を感じ、2つのポジションにチャレンジさせている。河内健奨コーチは「196で動けて、キックも蹴れるってあんまりいないですから。二刀流で。FWとしても化ける可能性は十分にあると思います」と頷く。本人はCBを第一に考えながら、両方で力を発揮できるような選手を目指していく。

 ロングフィードやヘディングは「誰にも負けない」という武器。スピードも持ち味だ。現在は主将のCB宮川歩己(3年)やJ注目の大型FW鈴木輪太朗イブラヒーム(3年)に教わりながら、強みを伸ばそうとしている。そして、対人やアジリティの部分、またフィジカル面などの課題を強化し、「一番の目標は高校3年間でアンダー世代の代表に入ってワールドカップに出るというのが一個目標なので、それを目指しながら個人でも、チームでも頑張っていきたいと思っています」という目標に本気でチャレンジしていく。

 東京Vジュニアユース時代の先輩でトップ昇格を決めた193cmCB佐古真礼(東京Vユース、3年)は目標としているプレーヤーだ。利き足こそ異なるが、U-19日本代表候補に名を連ねる佐古は抜群の高さと高精度のキックを備えた逸材。「中学のコーチにも『真礼くんを超えられるようになれ』と言われて高校に送り出されたので、恩返しじゃないですけれども真礼くんを超えるような、日本を背負えるような選手になりたい」と力を込めた。

 今年、Aチームでの公式戦出場は1試合。年代別日本代表も注目する大器はチームで欠かせない存在となって、目標を達成する。 

(取材・文 吉田太郎)
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