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独代表OBマテウス氏、レーブ監督続投決定のDFBを批判「正しい道を進んでいるわけがない」

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 ドイツサッカー連盟(DFB)は現地時間11月30日、ドイツ代表ヨアヒム・レーブ監督の続投を正式発表。それを受けた同国代表OBのローター・マテウス氏はドイツ『スカイ』のトーク番組でDFBの決定を批判した。

 2018年のロシア・ワールドカップでグループステージでの敗退を喫したドイツ代表はEURO出場権は獲得するも、UEFAネーションズリーグでは勝利を収めたのは今年10月と11月のウクライナ戦のみ。そして、先月17日にスペインに0-6と歴史的なスコアで敗れたことでレーブ監督の解任を求める声が上がっていた。

 だが、DFB幹部はレーブ監督や各年代代表チームのディレクターのオリバー・ビアホフ氏らとビデオ会議を行った結果、続投の決断に至ったとのこと。声明では理由として監督やコーチ陣による「質の高い働き、チームと監督との関係が損なわれていないこと、今後に向けたクリアなコンセプト」に加え、EURO出場権の獲得やネーションズリーグでのリーグA残留といった「重要な目標が達成された」ことが挙げられている。

 マテウス氏はそれらについて首を傾げざるを得ない様子。「特に何も機能しなかったスペイン戦ではチームと監督が団結している印象なんて受けていない。ほかの理由に関しても、ネーションズリーグで降格しなかったとあるが、それがドイツとしての目標なのだろうか。EURO出場権の獲得に関しても同じだ。欧州の55カ国中、半分近くの24カ国が出場権を獲得する。それがDFBが掲げる新しい目標というのなら、正しい道を進んでいるわけがない」と批判を口に。

「この理由付けには心が痛む」と続けたマテウス氏は「2018年のワールドカップから2年経過したころには完了していなければいけなかったチームの刷新は未だに続いている。本来は(延期となった)EUROに向けた刷新という位置づけだったはずだ」とも指摘。さらに「自身がヨアヒム・レーブだったら、あの0-6での敗戦後には辞任を表明していたか」と問われると「イエス」と返していた。
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