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U-20・U-17W杯の中止決定に反町技術委員長「寝耳に大洪水」合宿中のU-19活動は継続へ「歩みを止めてはいけない」

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反町康治技術委員長(オンライン取材のスクリーンショット)

 国際サッカー連盟(FIFA)は日本時間25日未明、2021年に予定されていたU-20ワールドカップ、U-17ワールドカップの中止を発表した。これを受けて日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長が同日午後、オンラインで報道陣に対応。「正直な話、とんでもないクリスマスプレゼントをいただいたと思っている」「寝耳に大洪水」と厳しい表情を浮かべた。

 世代別日本代表とっては、W杯予選を間近に控えた活動中の電撃発表だった。

 U-17W杯を目指すU-16日本代表候補は今月中旬に合宿を行ったばかり。またU-20W杯を目指すU-19日本代表候補は21日から27日までトレーニングキャンプを実施中だった。W杯予選にあたるAFC選手権(来年3月に延期)の開催可否がアナウンスされていないため、合宿は継続する方針だが、大きな目標を失ったショックは避けられない。

「世界の強豪と真剣勝負ができる大会が二つあるのを楽しみにしていたし、それはスタッフ、サッカー協会のみんなが思っていた。そのカテゴリの選手も楽しみにしていたと思う」。関係者の思いをそう代弁した反町委員長は「悲しい、悔しいのは間違いない事実。コロナウイルスを憎く思っている。残念」と厳しい表情を浮かべた。

 各年代で最も大きな国際大会がなくなることにより、選手の育成計画にも影響は必至だ。

 それでも反町委員長は「これからどうするかしっかり考えていかないといけない」とし、「世界大会がなくなったからとわれわれがストップするわけにいかない」と力強い言葉。「われわれなりの知恵を出し合って、世界のチームと勝負するための機会を増やしていきたい。将来的には日本のフル代表を強くするというところからスタートして、逆算でアンダー世代があるので、歩みを止めることはしてはいけない。将来振り返った時に『穴がなかったね』というようにしていかないといけない」と決意を語った。

(取材・文 竹内達也)

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