beacon

「『俺を選んでくれ』という強い気持ち」…U-23代表候補復帰のGK波多野豪、東京五輪に賭ける思い

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-23日本代表候補GK波多野豪(FC東京)

 コンスタントに招集されてきたわけではない。19年6月のトゥーロン国際大会を最後に、東京五輪世代の代表からは遠ざかった。しかし、GK波多野豪(FC東京)は再びU-23日本代表候補メンバーに戻ってきた。

 森保一監督就任後、2度目の活動となった18年1月のAFC U-23選手権で初招集を果たすと、続くパラグアイ遠征(18年3月)、トゥーロン国際大会(18年5、6月)のメンバーに選出。半年後のAFC U-23選手権予選(19年3月)、トゥーロン国際大会(19年6月)のメンバーにも名を連ねるが、その後の活動では招集外となっていた。

 その間には5度の活動があり、自身も招集外となったことに「メチャクチャ悔しい思いをした」と唇を噛む。しかし、「(FC東京で)試合に絡めていなかったので、アピールする場がなかった。だから、まずは自分のチームでポジションを奪うというところからスタートした」と前を向いた。

 そして、プロ4年目を迎えた今季。8月9日のJ1第9節C大阪戦で、待望のJ1デビューを飾ると、終盤には先発出場を続けてJ1リーグ10試合に出場。ACLでもゴールマウスを託されるなど、確かな成長を遂げ、約1年ぶりの活動となったU-23日本代表候補に選出された。

「試合に出れたことで、またチャンスを頂けた。悔しい思いをしてきたので、これからも『俺を選んでくれ』という強い気持ちを持ってアピールしていきたい」

 東京五輪への思いは強い。「僕は22年間東京に住んでいて、たくさんの人から『絶対に出てくれ』と期待してもらっています。その期待に応えたいし、五輪に出たいと小さな頃から思っていたので、そこに賭ける思いを強く持ち、五輪までの7か月に挑みたい」と力を込める。まずは、翌26日に行われる関東大学選抜戦で、存在感を示したい。

(取材・文 折戸岳彦)

TOP