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U-23日本代表候補、約1年ぶりの活動が終了…森保監督「チャレンジ、トライしてくれた」

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練習試合を見守る森保一監督(右手前)と横内昭展コーチ(右後方)

[12.26 練習試合 U-23日本代表候補4-0関東大学選抜 夢フィ]

 約1年ぶりとなった活動は終わりを迎えた。26日に行われた関東大学選抜との練習試合(45分×2本+30分×1本)でU-23日本代表候補は4-0の勝利を収めた。森保一監督は、「キャンプの目的を理解して最大限チャレンジ、トライしてくれたと思う」と5日間の活動を振り返った。

 今合宿では、これまで基本システムとしていた3-4-2-1ではなく、初日から4-2-3-1を採用して調整を進めた。トレーニングを主導した横内昭展コーチは、「今回、コンセプト自体は4バックでも3バックでも、あまり変わらないコンセプトでやった。これまで五輪世代のキャンプや親善試合を通してやれていなかったので、こういう期間で合わせられるチャンスと思い、監督と相談しながら準備してきた」と4バック採用の意図を説明。

 初選出9選手とフレッシュな顔触れとなり、連係面を合わせる時間は限られた。練習中に「少し集中力を欠き、精度が落ちたと感じた」という横内コーチが、「我々には時間がないんだ」と訴えかける場面もあったが、「その後は選手たちも、すごく集中してトレーニングしてくれた」と練習をこなした。

 そして、迎えた最終日。関東大学選抜との練習試合では1本目を0-0で終えた。しかし、2本目をFW一美和成(横浜FC)とDF橋岡大樹(浦和)のゴールで2-0とすると、3本目にはMF郷家友太(神戸)とDF瀬古歩夢(C大阪)にもゴールが生まれ、4-0完封勝利で約1年ぶりの活動を締めくくった。

 横内コーチが「疲労もある中で、キャンプでやってきたことを出そうと意識してやってくれた。改めてその選手のストロングポイントが見えて非常に良かった」と語ると、森保監督も「彼らが今持っている力、個々の特長は存分に見させてもらった。まだまだ成長できるなと楽しく見させてもらった」と5日間の選手たちの姿勢を評価した。

 東京五輪まで残された時間は7か月。来年3月、6月に2試合ずつ国際親善試合を計4試合、東京五輪直前の7月12日、17日にはキリンチャレンジカップを行う予定となっている。

(取材・文 折戸岳彦)

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