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柏ネルシーニョ監督が悔やむ、いい時間での「あの失点」

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J1通算188勝の柏ネルシーニョ監督

[1.4 ルヴァン杯決勝 柏1-2FC東京 国立]

 2009年の途中から2014年まで、そして2019年から2020年まで。柏レイソルネルシーニョ監督は、これまで7シーズン半にわたって指揮をとってきた。カップ戦の決勝戦は2012年の天皇杯、2013年のヤマザキナビスコ杯、そしてこのルヴァン杯で3度目。過去2回はいずれも優勝に導いている。

 しかし、柏はミスからFC東京にカウンターを許す場面が少なくなかった。失点の場面では右サイドバック川口尚紀へのロングフィードを跳ね返され、右サイドのスペースをFWレアンドロに独走された。それでも前半終盤にMF瀬川祐輔が同点ゴールを挙げて1-1としたハーフタイムには「もう少しボールを前に持って行こう、そして相手の陣地に入ってからもう少しポゼッションを強化しよう」と指示。実際後半には逆転を予期させる時間があった。「バランスが取れたいい時間」(ネルシーニョ監督)だった中で、2点目を決めたのはFC東京のFWアダイウトンだった。「あの失点が今日の結果に響いた」という痛恨の失点だった。

 敵将の長谷川健太監督が交代で流れを引き戻して勝ち越し弾までもっていったのに対し、1-2とされてから3枚、1枚と4人の交代枠を使ったが効果的とはいえず、ネルシーニョ監督3度目のカップ戦ファイナルで初めて土がついた。

 チームでクラスターが発生し、ネルシーニョ監督自身も新型コロナウイルスに感染するなど、大きな困難に直面した2020シーズンは、1月4日をもってようやく最後の公式戦を終えた。最初の公式戦となった2月16日のルヴァン杯グループステージ・G大阪戦(○1-0)からもうすぐ11か月が経とうとしている。

「お越しいただいたサポーター、テレビから応援してくださった皆さん、日頃から皆さんの声はわれわれに届いていました。決勝戦を迎え目標には一歩足りなかったが、サポーターの皆さんの後押しがあってこその決勝戦だった。掲げた目標を遂行する上で応援がかけがえのないものであることには変わりない」

 ネルシーニョ監督はサポーターへの感謝を並べた。

(取材・文 奥山典幸)
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