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[MOM692]流通経済大FW満田誠(3年)_「奪った後に前へ」“チョウさん”の教え生きた鮮烈勝ち越しロング弾

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流通経済大のFW満田誠(3年=広島ユース)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.6 #atarimaeniCUP1回戦 流通経済大 2-1 北陸大]

 流通経済大のFW満田誠(3年=広島ユース)は1-1で迎えた後半7分、敵陣で相手GKのキックミスを拾うと、無人となったゴールマウスに視線を向けた。「ファーストタッチがいいところに止まったので、その時点でシュートを打とうと思った」。ロングレンジから右足で放たれたシュートはゴール右隅に突き刺さり、これが初戦突破に導く決勝点となった。

 そんなシュートの背景には、今季コーチに就任したチョウ・キジェ氏の助言があったという。「チョウさんに奪った後に前を見る意識を持てと練習から言われていたので、まずはゴールや前の選手を見るようにしている」。かつて湘南ベルマーレの監督を7年半務め、来季から再び京都の監督としてJリーグの舞台に戻る指揮官から学んだものを見事にピッチ上で表現した。

 広島ユース時代の2017年度に高円宮杯プレミアリーグWEST得点王に輝いたアタッカーも来季は大学4年生。次のステージに進むため、きわめて重要な2021年が始まろうとしている。「自分の同期でも何人か決まっている人がいるので、焦りじゃないけどそういった思いはある」。率直な思いを明かした満田は「自分ができることをやるしかない」とし、この大会にかける思いを語った。

「自分のためもそうだし、チョウさんのためもそうだし、出ていない4年生の思いも背負って試合に出ているので、得点やアシストで結果を残していきたい」。豪快なロングシュートで初戦突破を導いた21歳はすでに次の試合を見据えている。

(取材・文 竹内達也)
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