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[MOM694]静岡産業大GK大西将亜(3年)_PKストップでチームに勇気、久々スタメンに燃えた

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.6 #atarimaeni CUP1回戦 東海大札幌校舎0-1静岡産業大]

 見事なストップがチームに勇気を与えた。前半32分、味方のハンドで与えたPKの大ピンチだったが、静岡産業大はGK大西将亜(3年=四日市中央工高)はゴール前で仁王立ち。MF金城光希(4年=東海大札幌高)のシュートを完全に読み切り、先制点を与えなかった。

「PKになった瞬間は絶対に止めるから信じろ、必ずこぼれ球が来ると(味方に)伝えましたし、それくらい自信がありました。1年間の自分の取り組みを評価できるのかなと思います」

 もともと得意だったというPKストップだが、GKコーチのアドバイスを頼りに、磨きをかけてきていた。「それまでは何となく予想で飛んでいた」というが、多くのチェックポイントを確認することで、技術として身に着けてきた。

 リーグ開幕戦以来の出場に気合が入らないわけがなかった。同学年のGK稲葉亜我志(3年=習志野高)とハイレベルな競争を繰り広げる大西だが、今季は開幕前に定位置を確保。開幕戦でもスタメン出場を飾るが、0-2で敗れたことで、第2節から稲葉にスタメンを譲ることになった。

 チームも勝ちだしたこと、さらに大西自身もコンディションを崩したことで、ベンチを温め続けた。「それでも地元で応援してくれている仲間や家族に勇気を与えられたらなと前だけをみて取り組んでいました。いつ出ても結果を出せると分かっていた。準備できていたので、選んでくれた監督に恩返しできるようにという気持ちはありました」。

 中1日で迎える次戦は、組み合わせが決まった段階から意識してきた早稲田大戦。大西も「次の試合に勝って初めて喜べる」と意識を十分にする。一回り成長した守護神が、チームの目標であるベスト8に向け、シュートを止めまくる。

(取材・文 児玉幸洋)
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