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[MOM701]早稲田大MF西堂久俊(2年)_「4年生の存在感」で精神状況が安定、好結果を連発

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.8 #atarimaeni CUP2回戦 仙台大0-4流通経済大]

 前半15分にFW加藤拓己(3年=山梨学院高/22年清水内定)が負傷退場するアクシデントが襲った早稲田大(関東3)だが、交代選手が躍動。代わって投入されたFW奥田陽琉(1年=柏U-18)がPKで得点するなど、外池大亮監督も「ゲームプランとしてはかなりイレギュラーになったが、奥田がそこをうまくカバーしてくれた」と1年生FWへの感謝を語った。

 スコアレスの展開で流れを変えたのも交代選手だった。後半16分から途中投入されたMF西堂久俊(2年=市立船橋高)は同25分、右サイドから勢いよくエリア内に侵入すると、相手選手と交錯し、先制点に繋がるPKを獲得。さらに同36分には右サイドの深い位置から折り返して、DF柴田徹(2年=湘南ユース)の追加点をアシストした。

 最近は精神的な急成長がみられるという。気持ちやコンディションにムラの多い選手だったが、安定して結果を残せるようになってきた。今季リーグ終盤の早慶戦でもドローに持ち込む同点弾を記録。今大会に入っても初戦のIPU・環太平洋大戦で2ゴールを記録するなど、目に見える結果で示せている。

 きっかけは「今年の4年生の存在感」だという。「彼らの真摯な姿勢や練習中の発言とかからちょっとずつ影響を受けた。それが大きな変化に繋がっている。4年生が変えてくれてと言っても過言ではない。俗にいうフォアザチームの精神が芽生えたことが、今の精神状況を安定させてくれているのかなと思います」。

 名門・市立船橋高出身。父方の祖父である就さん(故人)は、習志野高を率いて2度の全国選手権優勝に導いた名将だ。サッカー界の王道を歩むサラブレッドは、「4年生とちょっとでも長くプレーしたい」と今大会に全集中している。 

(取材・文 児玉幸洋)
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