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90+1分に劇的同点弾! 順天堂大を救った1年生DF小林夏生「もっと4年生とプレーできるように」

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順天堂大DF小林夏生(1年=横浜FMユース、左から1人目)

[1.9 #atarimaeniCUP2回戦 順天堂大 2-2(PK4-2) 四国学院大]

 ルーキーの同点ゴールが順天堂大を敗退危機から救った。

 順天堂大は四国学院大との2回戦で苦戦を演じた。立ち上がりのスキを突かれて開始1分に先制点を与えると、MF小林里駆(1年=FC東京U-18)のPKで前半のうちに追いつくも、後半3分に再び失点。後半は前線に人数をかけてパワープレーを展開したが、なかなかゴールを奪えないまま時間が過ぎていった。

 ところが、後半アディショナルタイム1分のセットプレーでドラマが待っていた。決定機を相手守備陣のスーパーブロックに遭った直後の左CK、DF小川真輝(3年=川崎U-18)が鋭いボールをゴール前に送り込むと、ニアで相手に当たってファーサイドへ。最後はDF小林夏生(1年=横浜FMユース)が身体で押し込んだ。

「CKが2本連続で続いていたけど、1本目ではけっこう決定機だったのに決め切れずに終わっていたので、2本目は絶対に決めてやるという気持ちで押し込んだ」。そう振り返った小林夏はDF起用ながらも大学通算3ゴール目。「セットプレーでいいボールが来るので決めることができている」と周囲への感謝を語った。

 一方、この日は前後半立ち上がりの失点をはじめ、ロングボールから裏に抜けられる場面もつくるなど守備陣は課題を残した。「最終ラインとしてはやっちゃいけないことだし、はっきりするところはクリアすべきだった。後ろが引き締めてしっかり全体に良い影響を与えないといけない」。DF山崎大地(2年=広島ユース)ら周囲とも協力し、次の試合で挽回していく構えだ。

 準々決勝は多くのプロ内定者を擁する桐蔭横浜大。横浜FMユース出身で「マリノスのトップチームは常に意識してプレーしている」と高い基準を持つDFにとっては格好の相手だ。1年目から出場機会を積み重ねる19歳は「勝つことができて次につなげられた。次もしっかり勝って、もっと長い時間4年生とプレーできるようにしたい」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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