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[MOM3388]青森山田MF藤森颯太(2年)_ゲーム主将が声で、プレーで新生・青森山田を牽引

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青森山田高のゲーム主将MF藤森颯太がDFのタックルをかわす

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.23 東北高校新人選手権1回戦 聖和学園高 0-2 青森山田高 Jヴィレッジ]

 前半、ゲームに慣れるまで時間のかかった選手が多い中、一際目立つ動きを見せていたのが青森山田高のゲーム主将・MF藤森颯太(2年)だ。右サイドでボールを受けると、強気の仕掛けを連発。聖和学園高DFも気迫の守りで対抗していたが、それを2度3度と振り切り、チャンスに繋げていた。

 リーダー格のMF松木玖生(2年)とMF宇野禅斗(2年)を欠いたこの日は、キャプテンマークを巻いて出場。球際、セカンドボールの回収の部分で劣り、1本の精度も欠いていたチームメートを「自分は嫌われても良い」の覚悟を持って鼓舞し、率先して球際の強度や切り替えの部分を発揮していた。

 後半にはロングスローを警戒する相手の逆手を取ってショートのスローインをフリーで受け、クロスをCB三輪椋平(2年)の頭へ合わせてアシスト。新チーム初戦でチームを牽引し、勝利に貢献した。

 藤森は昨年、夏に先発を掴みかけていたが、怪我で離脱。選手権はスーパーサブの立場で大会に臨んだ。決勝では勝ち越し点をアシストする活躍。だが、「体力的にも、メンタル的にも、自分がまだまだ行けたなと。悔しいしか残らなかったですね」と振り返る。

「試合終わって色々な映像を見ても、もっと行けたなと思いましたし、やっぱりそういうのを踏まえて次は3年生ですし、もっとガツガツやって良いのかなと思っています」。抜群のスピードを活かした仕掛けは誰もが認めるところ。より積極的にドリブルにチャレンジし、1本のシュート・クロスの精度にもこだわって得点とアシストの数を増やしていく。

「まずはチームが勝つことなんですけれども、得点を決めて、チームの弾みになっていけば良いと思っています」。選手権の悔しさを胸に。高速サイドアタッカーは先頭に立って戦い、青森山田に1つでも多くのゴールと勝利をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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