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“ドリブル軍団”聖和学園は青森山田に対抗も、0-2敗戦。「上手さプラス何か」を身に着けて全国上位を上回るチームへ

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聖和学園高CB山田宗汰が相手のプレッシャーを剥がす

[1.23 東北高校新人選手権1回戦 聖和学園高 0-2 青森山田高 Jヴィレッジ]

 “東北のドリブル軍団”聖和学園高の加見成司監督は「上手さプラス何かないと上で勝てない、と言っています」。この日は3年連続選手権ファイナリストで、自分たちに無い強みを持つ青森山田高との対戦した。

 ボールを持ったMF八塚龍芽(2年)やCB山田宗汰(2年)がプレッシャーをかけてくる相手を上手く背中でガードしながら方向転換し、スペースへドライブ。特に前半は寄せきれない相手を後退させることに成功し、MF滝沢龍次(2年)らが崩しにチャレンジしていた。

 前半は0-0。簡単にはPAへ侵入させてもらえなかったものの、青森山田のゲーム主将・藤森颯太(2年)が「中盤のボール支配率だったり、球際だったり、セカンドの回収率が相手の聖和学園の方が勝っていた」と首を振るような戦いを見せていた。

 また、ゴールキックのたびに大声を発していたGK浅利航太郎(2年)をはじめ、相手の突破を止めたDFが「シャー!!」と声を挙げるなど、迫力で飲み込んで来ようとする相手に対抗。気持ちも伝わるような35分間だった。

 だが、「しっかり修正してきて後半はシュートを打たせてもらえていない。(前半はボールを持つ時間も増やしていたが)後半はさすが山田でした」と加見監督は語る。この日、守備面の健闘が光ったことは確かだが、聖和学園はやはり攻撃。指揮官は青森山田相手でも攻め切る部分を求めていた。俊敏性のあるMF守屋湧磨(2年、この日は欠場)ら特長を持った選手たちがより個人・グループでの崩しや、上手さ以外の部分を磨き、青森山田など全国上位に勝つチームになる。

(取材・文 吉田太郎)

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