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若き日本代表の晴れ舞台が中止に…両監督と反町委員長が声明発表「強化・育成はここで止まる訳にはいかない」

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森山佳郎監督、影山雅永監督

 日本サッカー協会(JFA)は26日、世代別代表のアジア大会の中止が決まったのに伴い、各カテゴリ代表監督の声明を発表した。

 アジアサッカー連盟(AFC)は25日、U-16 AFC選手権、U-19 AFC選手権、AFCフットサル選手権、AFCビーチサッカー選手権の開催中止を決定。新型コロナウイルスの影響は各競技、各カテゴリのビッグタイトルにも大きな影響を及ぼす形となった。

 JFAの反町康治技術委員長は「FIFA大会に続き、AFCの国際大会も中止となってしまったことは残念に思います」とした上で「しかし、いままさに伸びようとしている選手たちの成長の芽を伸ばし続けることが日本サッカー協会の役目だとも感じています。歩みを止めることなく、対象年代を含む若い世代の強化を継続し、選手たちを次のステージへとつなげていきたいと思います。若い選手たちが今のこの状況を悲観することなく、未来の目標に向かって進み続けられる施策を打ち続けていきたいと思います」と先を見据えた。

 U-19 AFC選手権を目指していたU-20日本代表の影山雅永監督も「目指していたステージが一つなくなりましたが、選手たちも私も気持ちを切り替えて、成長を続けていかなければいけません。若い選手の強化・育成はここで止まる訳にはいかないと感じています」と目線を前に向け、「個人的にはFIFA U-20ワールドカップという素晴らしい大会で、あの場でしか得られない国際経験を選手たちに体験してもらえないことは悔しく思います。ただ、選手にとってもっと重要な事はU-20ワールドカップに出場することではなく、今後SAMURAI BLUEとして、そして世界で通用する選手として「個人昇格」を果たすことです。選手たちには前だけを向いて走り続け、より高い目標に突き進んでほしいと思います。このような難しい状況だからこそ我々もそういった選手たちの背中を押せるよう、技術委員会を中心に最善のプランを模索しながら、成長できる環境を継続して提供していくことが義務だと感じています」と意気込みを述べた。

 またU-16 AFC選手権を目指していたU-17日本代表の森山佳郎監督は「AFCU-16選手権を連覇し、アジアチャンピオンとしてFIFA U-17ワールドカップでベスト4以上を目指すという目標を掲げてこれまで活動してきただけに、選手たちも我々スタッフも非常に残念な気持ちです。ただ、日本のみならず世界的に新型コロナウイルス感染が増え続けている状況を考慮すると仕方のないことと思います」と決定に理解を示しつつ、「若い選手には大きな未来があります。今までの代表活動で培ったものを忘れずに、高い意識を保ち続け、自分を最大限に高める努力を続けていってほしいと思っています。育成年代の強化はこの国のサッカーの未来そのものであり、決して足踏みは許されないと思っています。今後の強化策や活動方針については、これから議論されていくことになると思いますが、ぶれることなく各年代の強化を図っていかなければならないことは明らかです。我々スタッフ一同、これからも育成年代のレベルアップのために、より一層尽力していきたいと思っています」と展望を述べている。

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