beacon

2部相手に枠内1本で仕留めたチェルシー…トゥヘル監督「率直に言うと安心している」

このエントリーをはてなブックマークに追加

トーマス・トゥヘル監督は苦戦を認める

[2.11 FA杯5回戦 バーンズリー 0-1 チェルシー]

 チェルシーは11日のFAカップ5回戦でバーンズリー(2部)に1-0の勝利。主力を温存しながらベスト8進出を決めた。

 チェルシーはFWティモ・ベルナーやMFメイソン・マウント、先発出場が続いていたGKエドゥアール・メンディら主力を温存。直近の試合から先発10選手を入れ替え、控え選手に出場機会を与えた形となったが、劣悪なピッチコンディションも相まってチェルシーはバーンズリーに苦戦を強いられた。

 前半は3バックの布陣を敷いたが、後半からはDFアントニオ・リュディガーとDFリース・ジェームズを出場させて4バックに変更。後半19分にはMFビリー・ギルモアのパスからR・ジェームズがPA右に入り込み、折り返しをFWタミー・エイブラハムが沈めた。チェルシーにとってこの試合唯一の枠内シュートとなったが、この得点が決勝点となり、準々決勝進出が決定している。

 クラブ公式サイトでは、トーマス・トゥヘル監督の安堵を伝える。公式戦4連勝となったが、この試合は「率直に言うと安心している」と苦しさを語る。準々決勝進出を最優先としつつ、「もちろんもっといいプレーができたはずだし、ベストパフォーマンスとは言えないだろう」と苦戦を認めた。相手のアグレッシブさを評価しながら「相手のボールをすぐにインターセプトできず、こぼれ球も取られたことにより長時間ディフェンスラインが低くなり過ぎた」と自チームの課題を挙げている。

 トゥヘル監督はピンチの場面を救ったGKケパ・アリサバラガとエイブラハムの名前を挙げる。「2つの局面で運に恵まれた。前半ケパが相手のシュートをセーブし、後半はライン上でエイブラハムがヘディングでクリアーした」と語り、「だから苦戦したことは認める。だがカップ戦はいつもこうなるものだ。だから選手たちには厳しく当たりたくない。簡単な状況ではなかったし、大事なのは準々決勝に進出したことだ」と接戦を制したことを強調した。

 また、得点を挙げたエイブラハムだけではなく、そこまでの過程を評価する指揮官。「ビリー・ギルモアのパス、そしてリース・ジェイムズのクロスなしではあの得点は生まれなかっただろう」と名指しで称賛し、「だから素晴らしいコンビネーションの結果決めることができた良い得点といえるだろう」と流れの中での得点に手応えを掴んでいた。

●プレミアリーグ2020-21特集
●FA杯2020-21特集

TOP