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株式会社Jリーグが謝罪「見通しの甘さがあり…」賛否渦巻く“統一フォント”ユニ、開幕に間に合わない可能性浮上

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株式会社Jリーグの小西孝生代表取締役社長が発送遅れを謝罪

 公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は12日、今季から新たに導入される『Jリーグオフィシャルネーム&ナンバー』が欠品しており、サポーター向けユニフォームの発送が遅れる可能性があると公表した。Jリーグの木村正明専務理事らが同日、オンラインブリーフィングで経緯を説明した。

 木村理事によると欠品の理由は主に2点で、保有期間が1〜2年と短いナンバーシート(圧着前の状態)の在庫をどれくらい取っておくかの発注予測ミスと、在庫とオーダーを照合させていく際の連携ミス。番号や色によって新たな納期は変動するが、在庫があるものは数日で発送され、ないものは発送までに数週間がかかる見込みとなっている。すでに選手のユニフォーム分は確保が済んでおり、欠品はサポーター分のみ。半数超のクラブに影響があるという。

 販売・提供は「株式会社Jリーグ」の担当で、同社のプロセスで遅滞が発生。ブリーフィングに出席した小西孝生代表取締役社長は「このたびは十分な時間があったにもかかわらず、各種見通しの甘さがあり、開幕前にユニフォームの到着を心待ちにしていただいている多くのファン・サポーターの皆様に大変申し訳なく思っております。深くお詫び申し上げます。一刻も早く商品をお届けすることができるよう、社員一同となって最大限に努力いたします」と謝罪した。

 またJリーグの村井満チェアマンも「管理、監督の不行き届きがある」として陳謝。「海外で生産しているが、ものが日本に到着する見通しは立っている。開幕に向けて圧着会社にお届けして、スピーディーに対応していくべく全社をあげて対応している」と展望を述べた。なお、圧着以降の手続きは各クラブが担当するため、サポーターのもとに届く日取りは未定。開幕に間に合わない可能性もあるという。

 『Jリーグオフィシャルネーム&ナンバー』は今季から、小画面での視聴時や色覚特性を持つ人々でも選手の背番号・名前が識別できるよう、全クラブで一斉に導入開始。各クラブはユニフォームの色に応じて赤、青、黒、黄、白の5色を選べるが、フォントは「J.LEAGUE KICK(Jリーグキック)」という独自書体に統一となる。各クラブやメーカーが趣向を凝らしたユニフォームの変更については、昨年10月の発表時からサポーターから賛否の声が巻き起こっていたが、開幕前に新たな壁が立ちはだかった。

(取材・文 竹内達也)
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