beacon

[MOM3404]国見DF福田皓大(2年)_注目FWとのマッチアップ直訴し、完封勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加

国見高CB福田皓大は無失点勝利に大きく貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.22九州高校(U-17)準決勝 国見高 1-0 神村学園高 島原陸上]
 
 注目ストライカーとのマッチアップを直訴したCBが、完封勝利に貢献した。地元・国見高(長崎1)とU-17日本代表FW福田師王(1年)、U-16日本代表MF大迫塁(1年)を擁する神村学園高(鹿児島1)との注目対決。国見が11本のシュートを打たれながらも我慢強い守りで神村学園を無得点に封じ、1-0で勝利した。

 国見DF陣では、特にCB福田皓大(2年)の好守が光った。準決勝で神村学園と対戦することが決まった前日に、「(木藤健太)監督に(神村の福田と)『マッチアップしたいんでCBやらせて下さい』」と直訴。この言葉を意気に感じた木藤監督は、「(自覚が)この大会を通して芽生えてきた」福田に注目ストライカー封じを託した。

 神村学園のFW福田は動き出しを繰り返す力や圧倒的な跳躍力を強み。CB福田は「何回か裏取られたシーンがあるので、そこはまだかなと」と首を振ったが、それでも得意とするインターセプトで相手の点取り屋にボールを触らせない。

「対人があまり得意ではないので、相手にボールを持たせる前に奪えたら良いなと思って常に狙っています」と福田。神村学園はボールを保持し揺さぶりを掛け、アイディアを交えて崩しに来ていたが、福田がその前に立ちはだかり、絶妙なインターセプトを連発した。

 MF縫俊希(2年)ら各選手がハードワークしたことで相手の攻撃が限定されていたことは間違いない。それでも、福田は危険なゾーンに入ってくる前にボール奪取。競り合いでも相手に食い下がった。結果、神村学園のFW福田はなかなか良い形でボールを受けることができず、シュート2本で無得点。相手がベストコンディションで無かったとは言え、注目FWを完封した。

 また、福田は後半14分にはインターセプトした勢いでそのまま大きく前進。他にも自信を持っている左足フィードで攻撃の起点になり続けていた。交代出場からわずか3分で決勝点を決めたFW利根悠理(1年)がヒーローになったが、決勝進出の陰の立て役者は福田らDF陣だった。

 福田は全5試合に先発出場して優勝に貢献。「(大会を通して)気持ちの面で成長できたと思います」という福田は、「九州優勝は嬉しいんですけれども、満足せずに、選手権に出てベスト4が目標なので、まずは県内から圧倒的に勝利していきたいです」と誓っていた。九州大会で得た自信を今後の活躍に繋げる。
 
(取材・文 吉田太郎)

TOP