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鳥栖16歳MF福井がJデビュー! 自己評価「0点」も奮起誓う「この悔しさをバネに活躍したい」

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MF三竿健斗に果敢に挑んだMF福井太智

[3.3 ルヴァン杯A組第1節 鹿島3-0鳥栖 カシマ]

 サガン鳥栖からまた一人、期待の新星がJリーグデビューを果たした。その名はMF福井太智。高校1年生の昨季もクラブユース日本一の鳥栖U-18で主力を担っていたU-16日本代表MFにとって、トップチームでの初陣はほろ苦いものとなったが、「この悔しさをバネに活躍できるように頑張りたい」と決意を語った。

 この日、トップチームデビューを果たした福井は2004年7月15日生まれの16歳。鳥栖U-15時代の2019年には主将としてクラブユース選手権(U-15)優勝、高円宮杯(U-15)準優勝を成し遂げ、高校進学後の昨季も鳥栖U-18をクラブユース選手権(U-18)制覇に導いた期待のMFだ。

 待望のデビュー戦となったルヴァン杯グループリーグの鹿島戦は右サイドハーフで先発。高い位置でボールを受けた際には、広い視野と的確な技術でチャンスを広げるなど、非凡な素質を見せた。だが、守備面での孤立やチーム全体でミスが続いたこともあってか、前半45分間限りで途中交代となった。

 試合後、金明輝監督は「(出来は)見た人が判断してくれればいいが、僕の中ではまだまだ物足りない」と厳しい言葉。福井自身も「ここで結果を出してやろうという気持ちでやった。出来は100点中0点だと思う。何もできなかったという印象。まだまだ自分自身じゃ足りないなという思いがある」と悔しそうに振り返った。

 ただそうした厳しさは、サガン鳥栖というクラブがアカデミー所属の若い選手を重要な戦力として扱っている証でもある。

 鳥栖アカデミーは近年、高2世代からトップチームのスタメンの座を掴んできたMF松岡大起(19)をはじめ、すでに主力を担っている高2世代のDF中野伸哉(17)、昨季J1リーグで初ゴールを記録したFW相良竜之介(18)らを次々と輩出。福井も彼らに続く存在として、「外から選手をバンバン取ってやっていくチームではない」(金監督)というクラブを背負っていく活躍が期待されているようだ。

 福井自身もそうした立場に真っ向から向き合い、「もっと自分自身できると思っていたけど、まだまだ何もできなかった」とピッチに立っただけでは満足せず。監督からの「まだまだ足りない」という叱咤、チームメートからの「ここでできなかった悔しい思いを次につなげろ」という激励を胸に、「自分のゴールという数字でチームを勝たせられたら」と闘志を燃やしていた。

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