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[MOM718]関東選抜A白井海斗(順天堂大3年)_FW起用で1ゴール1アシスト、持病持つも実力面でアピール続ける

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.5 デンチャレ 関西選抜0-3関東選抜A]

 関東選抜Aが注目決戦に快勝した。勝利に貢献したのは2トップの一角で先発したFW白井海斗(順天堂大3年=清水桜が丘高)だった。

 まずは前半14分、右サイドのスローインから繋がったボールを左サイドに流して、DF山原怜音(筑波大3年=JFAアカデミー)のゴールをアシストすると、後半10分にはカウンターからDF宮本優太(流通経済大3年=流通経済大柏高/浦和内定)のロングパスで抜け出すと、GKを外してゴールに流し込んだ。

 この日は同じ大学でプレーするFW大森真吾(順天堂大2年=東福岡高)と2トップ。普段、順大では白井がサイドハーフを務めることから2トップを組むことはないが、そこは流石の息の合ったコンビネーションをみせていた。「1番考えたのはゴール。ゴールに関わるプレーを常に考えていた」。久々のFW起用だったが、よりゴールに近い位置でのプレーは、白井の持ち味を十分に発揮させた。

 テクニシャンとして注目され続けてきた白井だが、清水ジュニアユース時代の検査で発覚した心臓に持つ持病の影響でユース昇格を断念した過去を持つ。ただ規定によるプロ入りまでの障害はあるが、現時点で自覚症状はなく、また大学の医学部の先生の協力を得て、将来を模索している状況だ。

「定期健診を1年に1回やってもらっている。協会と繋がっている先生が順大にいて、いまのところは続けていいという判断を出してもらっています。まだどうなるかは難しい状況ですけど、とにかく頑張るしかないですね」

 そしてまだまだ実力面でのアピールが必要だという自己分析がある。「スカウトの方の目に留まるためには結果が求められる」。その“結果”を出したこの日。時計の針が動き始めたことを信じて、残り2日間も更なるアピールの続ける。

(取材・文 児玉幸洋)
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