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U-24日本vsU-24アルゼンチン 試合後の横内昭展監督会見要旨

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横内昭展監督

 U-24日本代表は29日、SAISON CARD CUPでU-24アルゼンチン代表と対戦し、3-0で勝利した。試合後、横内昭展監督がオンライン会見に出席した。

 以下、横内監督のオンライン会見要旨

横内昭展監督
—非常にボールをよくキープできて、攻めの形もいい形ができた。そういった時は後半への指示は難しいんじゃないかと思う。田中碧選手を経由してキープするより、ダイレクトにゴールに向かっていたが、戦略の変更はあったのか。
「大きな変更はなかった。ただ『相手がもっと前に出てくるから』と伝えた。交代で入ってくる選手も個の能力が高いので、守備で引っ掛けてというのもわかっていた。後半に大きく戦い方を変更するという指示は出していない」

—北九州市での試合、ミクスタでの試合への思いは。
「生まれ育った街で、僕がいた頃はこの素晴らしいスタジアムはなかったが、ここで実際に試合をしていいピッチだなと思った。本当にスタジアムと選手が一体になれて、かつホームでやれて、大きな声援は難しかったと思うが、選手たちを後押ししてくれた」

—1戦目に比べて変化したのはランニングで裏に抜けるプレーが増えて、それが得点につながった。1戦目でも田中碧選手がそこが課題と語っていたが、意識したものはあったか。
「かなり足元のボールへのプレッシャーがキツくきていたので、そういう時は背後を狙っていく。ただコンパクトじゃない状況で背後を狙っても、相手もいいディフェンスなので難しいと思っていた。今日は攻撃も守備もコンパクトで、1点目は(瀬古)歩夢からのボールだったと思うが、DFラインから持ち出してコンパクトにして(林)大地へのパスにつながった。攻守にコンパクトにできたことが大きかった」

—先発9人を入れ替えたが、本大会をシミュレーションする意味では9人を代えることはなかなかない。どういったトライを考えたのか。
「2試合を含めてシミュレーションするのは変わらないが、前回から出ているのは2人。もう少し使いたい選手はいたが、怪我やコンディションのところもあってそこまで至らなかった。ただフレッシュな選手が練習から高いモチベーションでクオリティを出してくれた。シミュレーションとはいえ、いつもどおり準備ができている選手を使った」

—サバイバルの側面もあったと思うが、田中碧選手、林大地選手は目立った活躍をしたと思う。監督から見てどういう評価か。
「二人だけではないが、林に関してはこのチームで活動するのが今回が初めてなので、周りと合わせる時間が少なかったけど、今ある彼の良さを存分に出してくれた。碧は1戦目出場停止で出られなくて、彼なりに分析して臨んでくれて、それがチームのプラスになった」

—中山雄太選手がスパイクを履いていなかったが、怪我があったのか。
「少し痛めた箇所がある。プレーするまでに至らなかった。ベンチに入っていたが、プレーはできなかった」/Users/tt/Desktop/210329U24代表対アルゼンチン電送(ハーフタイム)/A39I0489.JPG

—球際に臨む意識は1戦目からより高くなったと思う。変化はどのように感じたか。またどのような働きかけをしたか。
「1戦目もデュエルのところは極端に負けていたわけではなかった。そこが劣っているように見られる部分もあったと思うが、彼ら自身には手応えがあった。ただ今日はそこで勝って、自分たちの攻撃につなげる時間をより長くしようとしていて、それを選手たちがやってくれた」

—セットプレーで素晴らしいマークの外し方だったが、そこへの評価は。
「まずいい入りをしていてもいいボールが来ないと得点は生まれないし、いいボールがきてもいい入りがないと得点は生まれない。そこがちょうど合致して得点が生まれたのはチームにとって素晴らしかった」

—セットプレーは準備してきたものだったのか。
「われわれスタッフで準備していたとおりかなと思っている」

—アルゼンチンは優勝候補だと思うが、真っ向勝負で勝てたということで手応えを掴んだと思うが、五輪に向けてどのように手応えを感じたか。
「ただ1戦目は敗戦しているし、今回は勝つことができたが、アルゼンチンが強豪で優勝候補の一つというのは変わらない。本大会になったら違う力を出してくると思う。選手たちにとっては自信になったと思うが、それが過信にならないよう、まだまだ成長できると思うのでもっともっと成長していきたい」

—今日の勝利を踏まえて、次に向けてやるべきことがあるか。
「選手にはロッカールームで話したが、代表活動は短い期間で集まって一つのチームになっていく。それより長い期間は自分のクラブで練習し、試合を行う。その試合でレギュラーポジションを確立して、もう一度成長して、成長したみんなが集まって一つの強い代表チームになっていきたいと話した」

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