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異例“国内アウェー”の森保J、W杯予選史上最多の14発大勝!! 守田、稲垣、古橋がA代表初ゴール

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FW大迫勇也がハットトリック

[3.30 W杯アジア2次予選 日本14-0モンゴル フクアリ]

 日本代表は30日、カタールW杯アジア2次予選でモンゴル代表と対戦し、14-0で勝利した。W杯予選での14得点は1997年のマカオ戦2試合で記録した10ゴールを上回り、日本代表史上最多記録。MF守田英正、MF稲垣祥、MF古橋亨梧がA代表初ゴールを記録した。

 この一戦はモンゴルのホームゲーム扱い。新型コロナウイルスの検疫措置により、モンゴル国内での開催ができないため、両国協会とアジアサッカー連盟(AFC)の協議により、日本での無観客開催が決まった。これに伴い、モンゴルがブルーのホームユニフォーム、日本は白のアウェーユニフォームを着用した。

 日本は25日の国際親善試合・韓国戦(○3-0)から先発2人を変更。前日練習を足の不調で欠席したDF佐々木翔、韓国戦でデビュー戦ゴールを決めたDF山根視来がベンチスタートとなり、DF松原健とDF小川諒也が先発した。松原はこれが代表デビュー戦。小川は初先発で、W杯予選初出場となった。

 そのほかの先発メンバーは韓国戦と同じ。システムは4-2-3-1で、GK権田修一、4バックは右から松原、DF吉田麻也、DF冨安健洋、小川。中盤はMF遠藤航と守田がダブルボランチを組み、左サイドにMF南野拓実、右サイドにMF伊東純也、トップ下にFW鎌田大地。1トップはFW大迫勇也が務めた。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合は、立ち上がりこそモンゴルの激しいプレッシャーを受けた日本が攻めあぐねる場面も続いたが、前半から圧巻のゴールラッシュが見られた。まずは前半13分、小川のクロスが右サイドに渡ると、伊東がこれをつなぎ、松原がペナルティエリア内にパス。受けた南野が対面の相手をフェイントでかわし、左足で決めた。南野はこれでW杯予選5試合連発。自身が今大会で樹立した開幕連続ゴール記録をさらに更新した。

 日本は前半17分、裏へのボールに抜けた伊藤のシュートはGKムンフエルデネ・エンフタイバンのスーパーセーブに阻まれたが、同23分に追加点。吉田の縦パスを南野がスルーし、これを受けた大迫が華麗なターンから右足で沈めた。同26分には松原からのパスを受けた伊東が右サイドをえぐってクロスを送ると、ゴール前で反応した鎌田がワンタッチで決め、リードを3点に広げた。

 なおも止まらない日本は前半32分、再び松原からのパスを受けた伊東が今度はマイナス方向に折り返し、守田が右足で力強く決めて4点目。守田はA代表初ゴールとなった。さらに同40分、右サイドを攻め上がった松原のクロスがDFハシュエルデネ・トゥヤに当たってオウンゴール。その後は鎌田、大迫のシュートがことごとく相手GKのファインセーブに遭ったが、5-0の大差でハーフタイムを迎えた。

 森保一監督は後半開始時、守田に代わってFW浅野拓磨を投入。浅野を左サイドに入れ、遠藤がアンカーに入る4-1-4-1にシステムを変えた。その後は一方的に押し込みながらも、ゴールは遠い展開。それでも同10分、鎌田の連続コーナーキックからゴール前で混戦攻撃を展開し、大迫が落ち着いたトラップからこの日2点目を決め、6点差とした。

 日本はその後、浅野、松原、南野が次々に決定的なシュートを放つも、ここでもGKムンフエルデネが立ちはだかる。同19分には吉田、鎌田に代わってA代表デビューの稲垣、DF中谷進之介を投入し、システムを4-2-3-1に戻す。すると同23分、稲垣が大迫のポストプレーから右足でミドルシュートを突き刺し、さっそくA代表初ゴールを記録した。

 後半26分、日本は南野と冨安を下げてDF畠中槙之輔と古橋を投入。5枚の交代枠を使い切った。その後も日本は攻め手を緩めず、同28分には古橋のシュートのこぼれ球に反応した伊東がゴール。同33分にはGKが弾いたボールに反応した古橋がヘディングでA代表初ゴールを沈めると、同34分には右サイドを突破した伊東がドリブルから右足で決め、ついに10得点の大台に乗せた。

 さらに後半42分、日本は古橋が決めて11ゴール目。W杯予選での11得点は1997年3月25日にオマーン・マスカットで行われた1次予選マカオ戦、同年6月22日に国立競技場で行われた1次予選マカオ戦で決まった10得点を24年ぶりに抜き、史上最多記録となった。日本は集中力の切れたモンゴルに対し、アディショナルタイムにも浅野、大迫、稲垣が次々に追加点。そのまま試合は終わり、無失点でのW杯予選開幕5連勝。歴史的ゴールラッシュで連勝劇に花を添えた。

(取材・文 竹内達也)
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