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日本vsモンゴル 試合後の森保一監督会見要旨

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 日本代表森保一監督が30日、カタールW杯アジア2次予選モンゴル戦(フクアリ)後にオンラインで公式会見を行った。

 以下、試合前日の森保一監督会見要旨

—3月の活動でチームが前に進んでることを感じられたのではないか。
「仰る通りです。3月の活動でこれまで我々がやってきたことが、そして、目標に向かって確実に前進しているということが、選手たちの頑張りから感じさせてもらうことができました。今回の活動では初招集の選手が8人、計10人で、これまでの経験、チームづくりの継続プラス融合しながら前進できたと思っている。今回の3月の活動も本来ならばできなくても仕方なかったというコロナの状況だと思いますが、多くのみなさんの尽力でサッカーをさせてもらうことができたことに改めて感謝したい」

ーきょうはいくつものチャレンジがあり、変更を加えたゲームだった。一番手応えがあったのは?
「きょうの試合で対戦相手とのスコアは大差になりましたけど、試合前から結果は決まっているものではないということ。選手たちが、相手ではなく自分たちが何をやるか、ということを、レベルアップを目指して試合をしてくれた。ほかには途中でシステム変更をしたり、また新たに初出場の選手がチームに入ってプレーをして新たに融合があったのは良かったと思う。3つ言ってしまいましたが、一番は選手たちが自分たちのレベルアップのためにベストを尽くしてくれた、応援してくれる人たちのために励ましのメッセージになるプレーをしようとベストを尽くしてくれたことが一番うれしい」

ー南野と鎌田をトップ下に並べる形はどんな手応え?
「4-1-4-1というか、4-3-3というか、ツーシャドー、インサイドハーフというんですか。大迫の1トップに2人のシャドーが入る形を試せたのは、新たなオプションができたと思っているし、選手の感覚の中にもまた新しいことがオプションとして持てたなと思ってくれていると思うので、今後の引き出しにしたい。
 海外組を中心に試合に臨みましたが、Jリーグで活躍してくれている選手たちが新たな融合として経験を積んでくれて、チームの底上げをしてくれたこと。また、代表の舞台で経験を積んだ選手たちがJリーグに戻ってJリーグを盛り上げてくれるプレーをしてくれたら私もうれしいです」

ー今回招集したメンバーのうちGK2人を除くフィールド選手を全員を使えた意義は?
「チームづくりにおいてチームの戦力の幅が広がった、パイが広がった、底上げができた。この2試合で新たな選手の融合と経験値が上がったことで、チームにとってプラスになると思う。今後もW杯予選を戦っていくうえで、代表活動を続けていくうえで、いろんな想定外なアクシデントが起こる可能性があるので、その時に常に戦力を落とすことなく同じコンセプトのもと、プレーできる選手が増えたと思っています。新たに代表の経験を積んだ選手たちはJリーグで活躍している選手たちなので、彼らが代表の経験を持って、そして海外組との融合を持って、また普段とは違う刺激を自チームに持って帰ってもらって、彼らのレベルアップにつなげて欲しいと思うし、彼らを通して所属チームの他の選手のレベルアップにつながったり、あるいはJリーグの試合において今回の経験を発揮してくれて、成長する姿勢を見せてくれることによってJリーグがさらに盛り上がっていけばうれしい」

ー山根、松原、稲垣らは代表に入ったメンバーとしては遅咲きだが、融合の中で国内でやっているベテラン勢にチャンスを与えた試みについて。
「A代表の活動は親善試合の韓国戦、そしてW杯2次予選のモンゴル戦ということで2試合と、U-24の五輪チームがU-24アルゼンチン代表と2試合あったということで、この4試合を1チーム2カテゴリーの代表と考えたときの活動を、幅広くいい経験をしながら選手たちには刺激を持ってもらい、成長してもらう。そして、東京五輪への強化、A代表のさらなる強化につなげていけるようにということで考えていました。そういうチーム分けでA代表そしてU-24アルゼンチン戦のグループ分けをしました。
 A代表の韓国戦とモンゴル戦に招集した選手たちは若手ではないが、普段Jリーグで自チームで中心として活躍している力のある選手たちですから、その選手たちをA代表の活動にきてもらうことによって、まだまだ彼らの成長もあると思うし、A代表の活動に彼らが融合してくれることによって、我々にとってはうれしい発見・発掘につながった。今後のA代表の活動にさらに厚みが出たなと思っています。
 普段Jリーグで、自チームで中心として活躍することが国際舞台でも力を発揮できるんだという、日本サッカーの自信になるとうれしいし、今回国際経験を代表の場で積んでくれた選手たちが自チームに帰ってさらに成長したいと思ってもらえるように、自チームで代表を経験した選手たちを見て他の選手たちが『俺たちももっとできるんだ』と思ってくれたり、しのぎを削ってくれたりすることで、レベルアップにつながるとうれしいし、その先のJリーグでの盛り上がりにつながってくれたらうれしいと思います。我々の活動は代表を通して選手チームのレベルアップをする、価値を上げることともに、日本サッカー全体のレベルアップに少しでも貢献すること、そして、日本のサッカー全体の盛り上がりにつながっていけばいいなと思っている。選手、スタッフのみなさんの協力で素晴らしい3月の活動ができたと思っています」

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