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フィールド唯一の2試合フル出場、キャプテンマークも巻いたMF遠藤航「幅のあるチームに」

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後半途中からキャプテンマークを巻いたMF遠藤航

[3.30 W杯アジア2次予選 日本14-0モンゴル フクアリ]

 ダブルボランチの一角として、アンカーとして、必要とされる役割を完璧にこなした。25日の国際親善試合・韓国戦(◯3-0)に続いて2試合連続でフル出場した一人のフィールドプレーヤーとなったMF遠藤航(シュツットガルト)は「試合前から相手どうこうではなく、自分たちがどういうサッカーをするか、そして最後まで戦い抜くことにこだわった」と胸を張った。

 格下のモンゴルが相手とはいえ、W杯予選では97年3月と6月のマカオ戦(〇10-0)を大きく上回り、24年ぶりに史上最多記録を塗り替える14得点。今後破るのは容易ではないスコアでの勝利に、試合途中からキャプテンマークも巻いた遠藤は「どういう相手でも集中して試合に入ることや、地道に、ひたむきに、謙虚にやることがこういう結果につながったと思う」と充実感を浮かべる。

 前半は韓国戦と同様にMF守田英正とのダブルボランチを組み、隙のないプレーを見せた。そして5-0とリードして折り返した後半は、4-1-4-1のアンカーとしてプレー。モンゴルに攻め込まれる場面がほとんどなかっただけに守備面での評価はしにくいが、2列目に南野拓実と鎌田大地の2シャドーを並べるオプションを試すことができたのは、1枚で相手をつぶせる遠藤がいるからこそだ。「形(システム)を変えてやれたのはチームにとってプラスになる」と収穫を挙げる。

 また2試合を通じて中盤の底に君臨しながら、初出場の国内組や久々に招集された選手らの特徴を生かすプレーをしたことも注目すべき点だろう。

 6月にはW杯2次予選の残り3試合が行われる予定。遠藤は「僕は真ん中でしっかり支えていきながら、それぞれの選手の特徴を生かしていきたい。いろいろなオプションを今のうちに試して幅のあるチームにしていくことが今の段階では重要。チームとしての基盤を6月にまたつくれたらいい」と先を見据えた。

(取材・文 矢内由美子)

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