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“代表ホットライン”再会も…敗戦悔やむ鳥栖FW林大地「結果を出さないといけなかった」

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試合前、再会したFW林大地とDF瀬古歩夢

[4.2 J1第7節 C大阪1-0鳥栖 ヤンマー]

 U-24日本代表として鮮烈なデビューを果たした直後のリーグ戦、サガン鳥栖FW林大地はノーゴールに終わった。代表活動で大きな注目を集めたストライカーは試合後、「これまで負けてなかったことで一人一人に驕りがあった」と開幕6戦目で喫した今季初黒星の悔しさを噛み締めた。

 林は3月下旬、東京五輪世代のU-24日本代表活動に初招集。U-24アルゼンチン代表戦の2試合に出場し、29日に行われた2試合目では代表としての初ゴールを記録した。世代別代表経験のない林にとって、代表での活動は大きな刺激となったという。

「代表活動に参加させていただいて、サッカーに対する思いがより一層強くなった。年代が近くで世界で戦っている人、Jリーグで上位のチームでスタメンで出ている人と一緒にやって、もっともっと上を目指してやらないといけないと思った」。

 だからこそ、この日は「やっぱり林がいると違うなと思ってもらえるような一戦にしたかった」。対戦相手にはアルゼンチン戦でゴールをアシストしてくれたDF瀬古歩夢。「代表活動で戦った仲間との一戦は注目される」という周囲からの視線も意識し、再会へのモチベーションを持って挑んでいた。

 ところが、試合を通じて放ったシュートはわずか1本。あえて鳥栖にボールを持たせ、自陣寄りに布陣を敷いてきたC大阪の前に、持ち味の裏抜けは完全に封じられた。そして後半1分には味方のクリアミスで招いたピンチからミドルシュートで先制点を献上。林は80分で途中交代し、0-1での今季初黒星を喫した。

 試合後、敗因を見つめた林は「クリアもあんなに真ん中にしたら絶対にダメやし、立ち上がりのワンプレーで全てが決まった。気の抜けたプレーを誰かがしたら勝てないし、強いチームはそのスキを突いてくる」と失点シーンを振り返りつつ、アルゼンチンを例に挙げて教訓を語った。

「ボールをどれだけ持っていても勝ちではないし、点を取らないといけない。今日のセレッソみたいに一つのチャンスをモノにできる選手が一人でもいれば勝つ。本物の勝負強さは代表活動でも感じた。アルゼンチンは弱くなかったけど、(1戦目では)1点を取って余裕があるから勝つために守ったりということをしていた。今日も一本のチャンスを決められて、相手の土俵に持っていかれたという感覚がある」。

 そんな林は自身にも矢印を向け、「結果を出さないといけなかった。代表で一緒に戦った相手をチンチンにできるくらいにならないといけない」と瀬古へのライバル意識を前面にアピール。今後に向けて「毎日の練習を積み重ねていくことが大事。僕はフォワードなのでシュート練習をコツコツやる。一人一人がレベルアップをするために毎日必死にサッカーのことを考えて生活していかないといけない」と力を込めた。

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