[1.26 キリンチャレンジ杯 日本 0-0 チリ 国立]

「(代表合宿に)参加しているからには試合に出るつもりでいる」。強い気持ちを持って日本代表合宿に臨んでいたDF内田篤人(19=鹿島)が、希望通りに08年日本代表初戦で代表デビューを飾った。前半序盤こそ、相手のスピードへの対応に苦戦し、自身のサイドからクロスを放り込まれる場面があったが、その後はほぼ完ぺきなDF。特に後半はインターセプトから攻め上がり、ゴール前へ飛び込むなど、自身の攻撃力の高さも代表スタッフ、サポーターたちに見せ付けた。
　「(出来は)他の選手に比べて経験ないんでよく分からない。自分のプレーだけ崩さないようにした」と内田。後半26分に交代でピッチを後にしたが、鹿島、U-20代表、五輪代表で確実に力を発揮してきた19歳の快速右サイドバックは攻守の切り替えの速さ、運動量でも十分にアピール。昨年度、プロ2年目で鹿島の2冠獲得に貢献した男は、ついに代表でのレギュラーへ手が届くところまで成長を遂げたことを印象付けた。

(取材・文　吉田太郎)