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内田は史上20人目の10代代表

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19歳305日の内田篤人(鹿島)が岡田監督の大抜擢を受け、右サイドバックで先発した。
前半はチリの左ウインガー、ジャン・ボセジュールのケアに追われて得意の攻撃参加がほとんどできない状態。危険なクロスも放り込まれるなど厳しい内容だった。それでも13分にはジャンのシュートをブロックするなど、守備での貢献も見せた。
動きの硬さが取れた後半は、持ち味を徐々に発揮する。51分には相手ボールをスライディングで奪うと、そのまま60メートルをドリブルで駆け上がり、ペナルティエリアまで進入。
最後は相手に倒され、笛は鳴らなかったものの見せ場の少ない試合を盛り上げた。
指宿合宿中の19日に行われた鹿屋体大との練習試合では同じような形でPKをもらい、大久保のシュートをお膳立てしている。最後は右ひざ打撲もあって加地と交代で退いたが、岡田監督の「色」がはっきりと出た起用だった。
もっとも内田自身は「ふがいなかったです。もっとボールに絡みたかった」と反省しきりだ。
なお、国際Aマッチの最年少出場は98年の市川大祐で17歳322日。同年にデビューした小野伸二は18歳186日で2位となっている。2人とも岡田監督の第一次政権時代の抜擢。内田は釜本邦茂の19歳323日を抜いて史上15位。今まで20歳未満は19人だったため、内田は20人目のティーンエージ代表となった。
(取材・矢内由美子)

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