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U-17W杯中止も「ここがゴールではない」。FW福田師王が求める「飛び級」「プロ」のレベル

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U-17日本代表候補FW福田師王(神村学園高)は「飛び級」「プロ」のレベルへ

 目標の一つとしていたU-17ワールドカップが中止。だが、U-17世代の選手たちは立ち止まることなく、将来への取り組みを続けていく。昨年2月のU-17日本代表初選出から代表でも活躍できることを証明し、その後全国高校選手権や日本高校選抜で名を上げたFW福田師王(神村学園高)も、すでに前を向いていた。

 12日に行われたU-17日本代表候補合宿初日の練習後、福田は「U-17世界大会がなくなったけれど、ここがゴールではない。次のU-20だったり、飛び級を狙ったりしていきたい。この合宿でもっと自分の良いところを磨いて悪いところは改善して成長していきたい」と誓った。

 昨年の活躍で高校年代を代表するFWの一人になった。圧巻の跳躍力を活かしたヘッドや鋭い抜け出しは高校年代トップレベルだ。だが、福田は「プロの世界に入ると違うと思うので、高校年代のレベルじゃなくてプロのレベルでやりたい」という。

 課題に挙げているドリブルの技術や「止める・蹴る」を磨き、外国人選手にも負けないフィジカルを作りあげていく考え。そして、以前から目標の選手に挙げているFW岡崎慎司や地元・鹿児島の偉大なFW大迫勇也の特長を身につけ、「何でもできるFWになりたい」。

 19年のU-17ワールドカップアジア1次予選で活躍するなど04年生まれ世代の中心選手であるチームメート、MF大迫塁(神村学園高)の背中を追う形で成長を続けてきた。「いいところに走れば、塁は良いパスをくれるのであとは決めるだけです」という存在と同じ代表チームに入り、世界を目指してきた。

 今年ともに世界一になるチャンスは失われたが、進化することへ貪欲な彼らの成長が止まることはない。高校2年生となり、「1年生から憧れられる先輩になりたい。ピッチ外から憧れられる存在になります」と宣言したストライカーは、神村学園や年代別日本代表の競争相手と切磋琢磨しながら、ともに選手権日本一や「飛び級」「プロ」のレベルへ向けて走り続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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