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主将はく奪も献身のジェコ「受け入れがたかったが、重要なのはローマ」

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ローマに所属するFWエディン・ジェコ

 ローマに所属するボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコが、15日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)準々決勝アヤックス戦終了後、イタリアメディア『スカイ・スポーツ』のインタビューに応じて語った。

 8日に行われたアヤックスとのEL準々決勝第1戦において、敵地で2-1と先勝したローマ。15日はホームのスタディオ・オリンピコで第2戦に臨むと1-1で引き分け、2試合合計3-2でマンチェスター・ユナイテッドが待つ準決勝へと駒を進めた。

 運命を決定づけることになる後半27分のローマの同点弾をマークしたのは、今季チーム内の不和によりキャプテンマークをはく奪され、一時はパウロ・フォンセカ監督の構想外とされたジェコだった。

「ローマのキャプテンマークを巻くことは、僕にとって名誉だった。しかし僕は腕章のためにプレーしているのではなく、チームのためにプレーしている。ローマのメンバーとしてピッチに立っている時は、常に全力を尽くしている。それはこれまでも変わらないし、今後も全力を尽くすつもりだ」

「受け入れがたいことはあったが、僕は常に精神的に強くあり続けた。自分自身が弱かったら、ここまでたどり着けることはなかっただろう。僕はこうして常に前進してきたんだ。過去に戻ることはない。最も重要なのは腕章ではないし、エディン・ジェコでもなければ、他の選手でもない。ローマというチームなんだ」

 続いてジェコは、今後の自身の去就について明言を避けつつ、ユナイテッドとの準決勝へ意気込みを示した。

「去就について今考えることは難しい。まだELの準決勝やリーグ戦8試合が残っている。今は現在に集中していたい。ローマの準決勝進出は、予想していなかった人が多いだろう。毎週、オールド・トラフォードでプレーできるわけではないので、楽しむべきだと思う。これまでスポルティング・ブラガやシャフタール・ドネツク、アヤックスなど強豪と対戦して勝利を収め、道のりは平坦ではなかった。次は新たな強豪が待つが、僕らはローマだ。ここまでたどり着いたのだから、決勝進出を目指して全力を尽くしたい」

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