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1歳上の“代表経験者”MF中島洋太朗、U-15代表候補合宿で「違いを見せて一個上の代表に」

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MF中島洋太朗(広島Jrユース)は昨年のU-15日本代表候補合宿も経験している注目株

 目標値が高いからこそ、U-15日本代表候補選出で満足はしていない。MF中島洋太朗(広島Jrユース)は、今月19日から22日まで開催されているU-15日本代表候補合宿メンバーで唯一、昨年のU-15日本代表候補合宿経験者だ。

 昨年のU-15代表候補合宿では、1、2学年上の選手たちとプレーした。一緒に活動をした選手たちの中から今年、1歳年上のFW貴田遼河(FC多摩Jrユース→名古屋U-18)や2学年上の選手数人がU-17日本代表候補へ“個人昇格”。それだけに、「前回一個上に選ばれて、今回(飛び級ではなく)自分たちの代だったので悔しい思いもあった」と説明する。

 だが、その悔しさはエネルギーになっているようだ。「(同世代の中では)違いを見せて一個上の代表に入りたい。ホール持った時のアイディアや技術とかで違いを出して、『一人だけ上手いな』とか違いを見せたい」というように、今回の合宿で周囲に認められるようなプレーを続けて、上の世代の代表チームに食い込むことを目標に掲げている。

 中島の父は仙台、千葉、広島で活躍した中島浩司氏。「ボール持った時のアイディアはこういうのもあったんじゃない?」と選択肢についてなど教わったりしながら、技術力と判断力を磨いてきたという。

 広島の名門、広島皆実高の注目ゲームメーカーである兄・MF中島永弥(3年)が「(弟は)ヤバいです。負けたくないという気持ちは持っている」と評していた才能は、同世代の選手たちのレベルを引き上げる役割も担っている。

 昨年のU-15代表候補合宿を経験し、普段と異なる強度や身体のケアについても学んだ。それを現U-15代表候補の仲間たちに伝え、基準を高めていくこと。そして、「世界(2年後のU-17ワールドカップ)でもしっかり戦えて勝てるように、自分が中心になってやっていきたい」と語った中島は、上の世代の代表チームへの「個人昇格」と同世代の選手たちと世界を勝ち抜くことにもチャレンジしていく。

(取材・文 吉田太郎)

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