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東京五輪参加をクラブも了承、吉田・酒井・遠藤のOA3選手に「本大会も戦ってもらいたい」

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オーバーエイジに選出されたDF吉田麻也、DF酒井宏樹、MF遠藤航

 日本サッカー協会(JFA)は20日、6月5日の国際親善試合・ガーナ戦(ベススタ)、同12日の国際親善試合・ジャマイカ戦(豊田ス)に臨むU-24日本代表メンバーを発表し、オーバーエイジとしてDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)の3選手を招集した。

 3選手は今月28日に行われるW杯アジア2次予選・ミャンマー戦(フクアリ)後にA代表を離脱し、31日から合宿を開始するU-24日本代表の活動に合流する。

 森保一監督は「基本的には本大会も戦ってもらいたいと思っている」と吉田、酒井、遠藤の3選手を東京五輪本大会にも招集する意向を明らかにした。「(ケガなど)何が起こるか分からないので、そのときは臨機応変に対応していく」としながらも、反町康治技術委員長も「所属チームとしっかり話をした中で(東京五輪招集の)了解を得ているのは間違いない。それを踏まえた上で6月から活動できることをうれしく思っている」と明言。東京五輪に出場する最終登録メンバーは6月下旬に発表される見通しだが、オーバーエイジに関してはひと足先に“内定”が出た格好だ。

 オーバーエイジの選考過程について森保監督は「すべてのポジションでリストアップして、関係者に選手の意向を確認してもらい、クラブとの調整をしてもらった。五輪世代の選手は最終段階まで競争だと思うが、オーバーエイジの選手に関してはオーバーエイジ枠が競争であってはいけないと我々は考えた」と説明。「幅を持って準備してもらってきたが、決定できるタイミングで決定して、(オーバーエイジから漏れた)他の選手にはシーズンが終わる選手もいるので、今後の活動に向けて選手個々のメンタルに支障をきたさないように、このタイミングでの発表になった」と明かした。

 A代表のキャプテンを務める吉田は、08年北京五輪に出場し、12年ロンドン五輪ではオーバーエイジ&キャプテンとして44年ぶりのベスト4進出に貢献。東京五輪が自身3度目の五輪となる。酒井はロンドン五輪、遠藤は16年リオデジャネイロ五輪でプレーしており、五輪での経験豊富な3選手がオーバエイジとして選出されることになった。

 森保監督は3人の選考理由について「3人ともに言えるのは、絶対的な戦力であるということ」と指摘。「経験が浅い選手に影響力もある選手で、プレー以外のところでもオンザピッチ、オフザピッチで行動を背中で示してくれる。若い選手、経験の浅い選手とコミュニケーションを取りながら、成長を促してくれるオーバーエイジの3人だと思っている」と期待を口にした。

 U-24日本代表は6月の2試合を終えると、7月12日(ヨドコウ桜スタジアム/対戦相手未定)と同17日(ノエビアスタジアム神戸/スペイン)にキリンチャレンジ杯を行い、同22日に南アフリカとの東京五輪初戦を迎える。

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