beacon

セルビア相手に「今の実力を痛感した」橋本拳人、生き残りかけてキルギス戦へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF橋本拳人(ロストフ)

 日本代表MF橋本拳人(ロストフ)が14日、報道陣のオンライン取材に応じ、11日のキリンチャレンジカップ・セルビア戦(○1-0)を振り返った。橋本は前半の45分間プレーしたが、ハーフタイムに途中交代。「前半なかなかうまく攻撃できなかったのは自分の責任だと感じているし、自分のパフォーマンスを全く出せなかった」と反省を口にした。

 セルビア戦ではMF守田英正(サンタクララ)とのダブルボランチで出場した橋本。「パスがズレたりが何度もあったし、不用意なボールロストも何度かあった」と振り返ったように、立ち上がりから自身の縦パスのミスで攻撃の勢いが止まる場面が頻発。寄せの速さで二次攻撃の芽を摘む場面こそあったが、欧州勢を相手に苦しいパフォーマンスに終わった。

 橋本の反省点はミスが続いた後のプレーにもあったという。「最初のほうにミスが続いて、ミスを取り返そうと、いいプレーをしたいという考えになってしまい、普段選択しないパスを選択してしまったりして、自分の中で修正が効かなかった」と振り返った上で、自身の課題を整理していた。

「ボールを受けた時の判断がまだまだ遅いし、次が見えていないというか、次のパスコースにいいボールを出せる良い位置でボールを受ける際に位置と角度が悪かった。強い相手になればなるほどボールを奪われる回数が増えてしまったなと思う。セルビアもすごく良いチームだったので、自分の弱さを露呈してしまった。またそこの中で強みでもあるボール奪取、守備のところも出せなかったのが自分として反省だし、課題だと思っている。それも含めて今の実力を痛感したし、切り替えて次と言えるほど代表の試合は軽くないので責任を感じている」。

 これまで森保ジャパンの中盤を支えてきたMF遠藤航(シュッツトガルト)の存在に加えて、今年3月の活動から復帰したMF守田英正(サンタクララ)の台頭、U-24日本代表で鮮烈なパフォーマンスを残しているMF田中碧(川崎F)、プレーオフの影響で招集外が続くMF柴崎岳(レガネス)ら、ボランチのレギュラー争いは熾烈。橋本自身も「自分は成長し続けない限りこの場所に戻れないし、五輪が終わったら五輪の選手も入ってくることを考えたら、突き抜けないと選ばれるのは難しい」と危機感は常に持っている。

 だからこそ、まずは次の一戦で自分らしいパフォーマンスを披露し、良い印象でこの合宿を終えるつもりだ。「あと1試合あるのでチャンスをもらえれば、まずは自分の強みであるボール奪取と前につけるところとを出したい。それはどの試合でも続けないといけない。ミスがあってメンタル的にブレてしまって強みを出せないのが一番良くないので、ミスがあっても自分のプレーを出し続ける強さを身につけていきたい」。15日のカタールW杯2次予選・キルギス戦は真価が問われる一戦となる。

(取材・文 竹内達也)
●カタールW杯アジア2次予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧

TOP