[6.12 インターハイ大阪府予選準決勝 近大附高 1-2 阪南大高]

　全国大会出場権を懸けた大一番で、1年生MFが決勝点をマークした。阪南大高は1-0の前半29分、左サイドからのパスワークで相手の守りを崩し、MF藤井樹(2年)がラストパス。味方にはやや合わなかったものの、「クロスからの得点を狙っていてちょっと遅れたなと思ったんですけれども、足を伸ばしていて、相手のクリアが足に当たって入った感じです」というMF宮崎悠大(1年=アイリス住吉FC出身)がゴールへ押し込んだ。

　宮崎はプリンスリーグ関西開幕戦(対大阪産大附高)でいきなり決勝点をマークし、第4節の金光大阪高戦でも貴重なゴール。一方でインターハイ予選では結果を出すことができていなかった。普段は主に左サイドでプレーしているが、この日はけが人が出たこともあって、トップ下へ。そのポジションで攻守に渡って動き回り、大仕事をしてのけた。

　近大附高に1点を返されたものの、宮崎の挙げた1点が決勝点となって勝利。「インターハイで仕事できていなかったので、チームを勝たせることができて良かったと思います」。初々しいコメントで喜んだが、ピッチでは上級生に負けないプレーを見せている。

　濱田豪監督が「体は3年生と比べても強いくらい」と説明する体の強さと鋭いドリブル、左右両足からのキックが宮崎の特長。「大阪屈指のチームなので毎日ハードですけれども、良い経験ができている」と普段のトレーニングで成長していることを実感していた。

　再び競争を勝ち抜くことが大前提だが、1年生から全国大会を経験できることは大きい。「しっかり全国で点を獲って活躍したいです。個人としてはチーム最多ゴールを決めたいということと、そこから(年代別の)日本代表に選ばれていきたい」と野心を口する宮崎が、インターハイでも貴重なゴールを挙げる。

(取材・文　吉田太郎)

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