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長友、室屋輩出した明治大にニュータイプSB、長身の1年生DF鷲見が台頭

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DF鷲見星河(左)が名古屋U-18の同期、MF光田脩人とマッチアップ

[6.27 関東大学L1部第11節 明治大3-0早稲田大 中台運動公園陸上競技場]

 明治大は前期最終戦を白星で飾り、暫定首位に浮上した。5戦ぶりの勝利に栗田大輔監督は「混戦の中で最後に早稲田さんに勝てて、勝ち点21で終われたことは大きいなかと思います」とホッとした表情をみせていた。

 楽しみな1年生が台頭してきている。右SBで出場するDF鷲見星河(1年=名古屋U-18)だ。レギュラーの岡庭愁人(4年=FC東京U-18/FC東京内定)がFC東京に参加。代役として多くの選手が試される中で、頭角を現してきたのが鷲見だった。

 本職はCB。186cmの長身が武器で、ハイボールの競り合いに絶対的な自信を持つ。早大戦でも後半開始直後にCKの折り返しを頭で合わせる。惜しくもGKにかき出されて得点にはならなかったが、存在感が光った。

 またこの日は名古屋グランパスU-18でチームメイトだったMF光田脩人(1年=名古屋U-18)とマッチアップ。「試合前から連絡を取り合っていて、すごく気合が入っていた。最初に自分が抜かれてしまったので、すごく悔しいですけど、そのあとからはタイトに行けたので良かった」と初対戦を存分に楽しんだ。

 栗田監督もそのポテンシャルには一目置く。「非常にいい1年生で楽しみ」と目を細めると、「あのサイズでスピードもあるし、1対1も強い。タイプは違うけど室屋や長友のような明治仕様のサイドバックにしていきたい。運動量やアラートさがついてくると、もしCBに戻ったときに将来楽しみな選手になる。今は心を鍛えているところ。高い次元を追及させたい。可能性は秘めている選手だと思います」と素材の良さに太鼓判を押した。

 ただ高校1年生の時以来だというSBでのプレー。まだまだ課題が多いことは本人が一番自覚している。「明治のSBは1対1で負けないところやオーバーラップの回数を求められている。そういうところでも明治のSBのレベルに達していない。日々の練習から積み上げてやっていきたい」。強豪名古屋U-18でキャプテンを務めたハイスペックDFが、ニュータイプのSBを目指す。

(取材・文 児玉幸洋)
●第95回関東大学L特集
 

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