日本代表のDF安田理大(20=G大阪)がFW起用される可能性が出てきたと、19日付けの日刊スポーツは伝えている。
　A代表デビューで値千金の同点を演出した北朝鮮戦から一夜明けた18日、安田は実戦練習で1.5列目に入り、FWとしての適性をチェックされた。
　この日、北朝鮮戦で右ひざを痛めたFW前田の離脱が決定。FW高原直泰(28=浦和)、FW巻誠一郎(27=千葉)、FW大久保嘉人(25=神戸)の主力も不在という非常事態に、安田が明日20日の中国戦は最前線に近い位置で出場する可能性が高くなった。

　安田は突然のコンバートに戸惑うどころか、「オレ、FWが一番好きなんっすよ。できればFWがしたいって思ってた。でも得点感覚はないんですけどね」と喜んだという。中国戦に向けた同日の実戦練習は、いつもの左サイドではなく、FW矢野貴章(新潟=23)とともに中央の攻撃的な位置に入った。DFを交わして左足で思い切りのいいシュートを放つと、岡田監督から「いいぞ!」という声が飛んだ。

　安田は「どのポジションでもやる。ミスを恐れずにやった方が自分のためになる。中途半端なプレーだけはしない」と意気込みを語ったと、同紙は報じている。

(文 武澤伸昭)