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「皆さん以上に僕が感じている」…GK谷晃生が実感した仲間の凄み

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U-24日本代表GK谷晃生(湘南)

 ホンジュラス戦でゴールマウスを託された。U-24日本代表GK谷晃生(湘南)は「GKとしての難しさと面白さを感じた90分だった」と振り返った。

 まずは面白さを感じた部分。「ビルドアップの部分。ボランチが落ちてくるタイミングだったり、CBにつけるタイミングなどは良かったと思う」。攻撃の組み立てに最後方から参加し、タイミング良く配球できたと感じている。

 そして、難しかった部分。「後半、自陣で試合が進むことが少しずつ増え、失点するとゲームが難しくなる。良い判断で失点を防げたら、より良い流れにできたと思う」。後半から5枚を入れ替えたホンジュラスに押し込まれる時間帯が続く中、谷自身は「海外組が多く、疲労もあり、ああいう展開になるのは仕方ない部分があった」と感じつつ、「ボールに行く、自陣で相手を自由にさせない、良いところにつけさせない、間に入れさせないところを、もっと言っていければ良かった」と反省している。

 後半20分の失点シーンでは、相手が送ったスルーパスに対し、構えることを選択。しかし、ボールを受けたFWリゴベルト・リバスにシュートを放たれると、その流れからオウンゴールで失点してしまった。

「僕自身、前でチャレンジしていれば何てことのないプレーだった。ポジショニング、スタート位置もそう。味方の自陣でのミスが続いたなかでああいう場面になったと思うけど、そういう時にいち早くポジションを修正して、よりいい狙いを持ってやれたら、さらにいい判断になったと思う」

 最終ラインにはオーバーエイジのDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(浦和)、A代表レギュラーのDF冨安健洋、ボランチにはブンデスのデュエル王MF遠藤航(シュツットガルト)と頼もしい存在が谷の前には構えている。

「皆さんが見て感じる存在感や安心感以上に、僕が後ろで見て感じている」と仲間への信頼を話しつつ、「でも、頼っているばかりではいられない。僕自身が頼もしいと思われる存在にならないといけない」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)
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