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現役ポーランド代表FW獲得の名古屋、大森SDは更なる補強に意欲「CBの補強が非常に重要になってくる」

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レバンドフスキと談笑しながらランニングするFWヤクブ・シュヴィルツォク(右)

 今年開催された欧州選手権(EURO2020)に出場した現役ポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォクを完全移籍で獲得した名古屋グランパスの大森征之スポーツダイレクター(SD)は「CBの補強は非常に重要になってくるのかなと考えています」と更なる補強に意欲を示した。

 課題である得点力不足解消に向け、大きな一手を打った。イタリア人指揮官のマッシモ・フィッカデンティ監督に率いられる名古屋は今季序盤、堅守を武器に代名詞となった“ウノゼロ(1-0)”での勝利を重ねた。

 ただ裏を返せば得点力に課題があることは明白で、大森SDも「チームが非常にフィニッシュの部分で苦労していた。FWの補強は重要なポイントになっていた」とストライカーのリストアップを進めていたことを明かす。

 しかし大森SDによると、様々な選手をリストアップする中で、プレースタイル、監督が求めるもの、ほかの選手への影響、さらにはコロナ禍も相まって、交渉は例年にない困難を極めた。

 具体的な交渉が始まったのは5月に入ってから。初の極東アジアでのプレー、代表活動への影響など多くの不安を持っていたという28歳FWに対して、ベルギー代表DFトーマス・フェルメーレン(神戸)らの活躍を例に出すなどして、慎重に交渉を進めていったという。

 また能力に確信を持つからこそ、粘り強く交渉を続けた。大森SDは「私が今まで経験した一番難しい交渉になった。いろいろオファーがあった中で、グランパスでプレーすることを選んでくれた。探すのも苦労したが、こういう形で獲得できてうれしい」と笑顔で話した。

「フィニッシュのところのスピード感、冷静な判断力に特長がある。右足、左足、ヘディング、ポストプレーやチャンスメイクも出来る。EUROでもレバンドフスキと組んだ時は非常にいいものを見せてくれていた。非常に期待が持てます」

 今後はいつから合流できるのかという点に注目が集まりそうだが、現時点では未定。FW山崎凌吾がくるぶし付近の前距腓靭帯で離脱したことからも早期の合流が期待されるが、今後については合流日を含めて、クラブから改めてリリースがある見込みだ。

 そして更なる補強についてだが、大森SDは今年5月に右膝前十字靱帯部分損傷および内側側副靭帯損傷でシーズン絶望の大怪我を発表した主将DF丸山祐市の穴を懸念。「シーズンの途中でキャプテンが離れた。このあとルヴァンカップやリーグ戦もあるし、ACLや天皇杯も含めてチャンスはある。CBの補強は非常に重要になってくるのかなと考えています」と意欲的に話した。

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