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[MOM3530]FC東京U-18MF梶浦勇輝(3年)_「自分がチームを引っ張る」高まる意識

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FC東京U-18のゲームキャプテンを務めるMF梶浦勇輝

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.29 日本クラブユースサッカー選手権U-18大会ラウンド16 FC東京U-18 0-0(PK6-5) 讃岐U-18 コーエィ前橋フットボールセンターB]

「この大会通じて(キャプテンの)MF安田虎士朗(3年)がフルでできない状態で、よく代わりに(ゲーム)キャプテンとしてやっています」。FC東京U-18・中村忠監督からも絶大な信頼を受けているのがMF梶浦勇輝(3年=FC東京U-15深川出身)だ。ボランチとして、中盤でしっかりボールを保持し、多くの決定機を演出。自らも機を見てシュートを放ち、ゲームキャプテンとして大きな存在感を見せることができた。

 試合を振り返って梶浦は「前半は自分たちのペースで良い形を何回かつくれたのですが、後半の飲水タイムの後から、全体的に運動量が落ちて自分としても声出しや運動量がちょっとずつ落ちたので、そこから自分たち全員でギアを上げて崩しきりたかったな、と思います」と連戦の疲れもあって、ボールは保持できたものの得点にいたらなかったことを悔やんだ。それでも試合終盤は梶浦が多くの決定機をつくり出し、猛攻を仕掛けた。

「中盤が空いていたのは分かっていたので、MF加藤大地(3年)と一緒に縦パスをうまくつけられたらチャンスになると思いました」と高い戦術眼を見せ、チームに勢いを与えた。ただ、結果的に無得点でPK勝ちになったことから「こういうトーナメントは決めきれないと、こうやってPKになって、どちらが勝つか分からなくなってしまうので、試合で決めきれる力をこの大会でもっと積み上げていきたいと思います」と反省を忘れなかった。

 U-17日本代表や、2種登録選手としてJリーグYBCルヴァンカップに出場した経験をチームに落とし込もうと奮闘している。「この大会は過密日程の中で全員が戦わないといけなくて、必ず誰か(のコンディション)が落ちる場面がありますが、気持ちで乗り切るしか無い部分もあるので、自分が声出しをして、引っ張ることを意識しています」。ゲームキャプテンを任されたこともあり、自分がチームを引っ張ると意識を高める梶浦。このままチームを優勝へと導いていきたい。

(取材・文 小林健志)
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