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攻守で課題…柏DF古賀太陽「工夫を自分たちでしていかないと」

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チーム最多の28試合に出場している柏DF古賀太陽

[9.18 J1第29節 柏0-3広島 三協F柏]

 3連勝中と勢いに乗って、残留争いから脱したい柏レイソルだったが、ホームに迎えたサンフレッチェ広島に完敗を喫した。

 前半は決定機がないままスコアレスで推移していたが、飲水タイム明けの30分に、MF青山敏弘のスルーパスからFWドウグラス・ヴィエイラに先制点を与えてしまう。0-1で迎えたハーフタイムには、2枚替えを行い、「(監督から)ハーフタイムに前から(守備に)行くと言われた」(神谷優太)。巻き返しをはかったが、判断ミスから後半9分に2失点目。「取られる時間も、取られ方もまずかった」とネルシーニョ監督が指摘するように、失点の直前には、ハーフタイムに投入されたMFマテウス・サヴィオのフィードからMFクリスティアーノがシュートに持ち込むなど、変化の兆しが見えていただけに、2失点目は痛恨だった。

 その6分後には、広島に押し込まれ、ゴール前でのクリアミスがドウグラス・ヴィエイラにわたると、3失点目。ハットトリックを許した。「(選手が)動揺を隠しきれぬままそこを相手につかれた」と、ネルシーニョ監督は2失点目を悔やんだ。

 前節までの3連勝中の失点はわずかに「1」と、守備が安定していた中での3失点。いい形でボールを奪ってゴールに向かうストロングポイントも、なかなかつくることができなかった。「前回、広島と対戦したとき(●0-1)もそうですけど、(広島の)ボールホルダーがフリーで、(チーム)全体としてどこで追い込むのかはっきりしていなかった」とDF古賀太陽は試合を回想した。「自分たちが(広島の選手に)食いつくことを知っていたと思いますし、(広島は)ポジションを落としてフリーマンをつくっていた。そうしたときにチームとしてどうするか、できていなかった」と反省点を挙げる。

 ともに3-4-2-1の布陣を採用していたこともあり、ビルドアップで数的優位をつくれず、思うように後ろから攻撃を組み立てることができなったことも苦しい展開の要因となった。「ボランチを1つ落とすとか、そういった工夫を自分たちでしていかないといけない」。古賀は攻撃面でも改善すべきことがあると続けた。

 次節は、ひとつ下の順位で勝ち点3差の14位・ガンバ大阪と敵地で対戦、敗れれば順位が逆転する一戦だ。「悪かった部分はしっかりと受けとめて、改善していけるように、次節に向けて準備していきたい」と、指揮官はG大阪戦へ視線を向けた。

(取材・文 奥山典幸)
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