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「むずかしいスタートだった」、2度の負傷から復帰したD・ヴィエイラがハットトリック

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東京Vで3季、19年から広島でプレーするドウグラス・ヴィエイラ

[9.18 J1第29節 柏0-3広島 三協F柏]

 来日6年目、サンフレッチェ広島のブラジル人ストライカー、FWドウグラス・ヴィエイラが、Jリーグで初のハットトリックを完成させた。

 まずは、スコアレスの前半30分、MF青山敏弘のスルーパスに反応して、柏の最終ラインを突破すると、韓国代表守護神との1対1を落ち着いて制した。「練習でやっている形。アオからボールが来ることを予測して、すばらしいパスが来て決められてよかったです」と受け手のFWが青山のパスを称賛すれば、「いい動き出しをして、引き出してくれました」と出し手のボランチはD・ヴィエイラの受け方を讃えた。

 2点目も柏の最終ラインのスペースをついたところから生まれた。MFエゼキエウが最終ラインの背後に出したボールをおさめると、スペースをカバーしようとしていたGKキム・スンギュが飛び出して無人になったゴールへ。「GKがきているのは見えていた」。40メートルほどのロングシュートをゴールに沈めた。

 ラストは、柏を押し込んでいた中で生まれた。セットプレーでゴール前に長いボールを入れると、DF野上結貴が頭で落としたボールを、D・ヴィエイラがキープし、エゼキエウとのパス交換から、MF柴崎晃誠が左足で狙う。ゴール左に向かったシュートは、GKキム・スンギュに弾かれたが、こぼれ球をMF東俊希がクロス。これを柏がクリアミス、抜け目なく右足で流し込んだ。

「むずかしいスタートだった」。D・ヴィエイラの今季はケガとの戦いだった。4月に左大腿直筋肉離れを負い、6月に試合に復帰するも、7月に再び左大腿直筋肉離れで離脱。8月に復帰を果たすと、前節・横浜FM戦では26試合ぶりとなる今季2点目を挙げた。

 続く柏戦で、チームを3試合ぶりの勝利に導くハットトリックを達成したストライカーは、「チームメイトみんなに感謝したい」と笑みをこぼした。

(取材・文 奥山典幸)
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